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東京のどこに住むのが幸せか (山崎 隆)
東京で一番の田舎はどこでしょうか?
23区を外れた人たちからは「自分のところは田舎だから」と耳にします。
でもぜんぜんです。
私は地方都市に転勤になったことがあるのですが、
本当にターミナル駅から1つ外れただけで、
駅前にコンビニが1軒建っているだけでグッジョブ!のようなところがあります。
ここで暮らす人たちはどうやって電車待ちの時間を潰すのだろうと毎回不思議に思えました。
駅間隔も長ければ電車の待ち時間も長い。
せめて茶飲み友達でもいればいいのですが、駅に人が居ないバッド
失礼な書き方になってしまいました。
地方は車が移動の主役なので、郊外型のマーケットが形成されているんですよね。

いかに首都圏に商業が集中しているか、
都心で生まれ育った人は、一度その異常さを外に出て確認すべきです。
東京に住むことが「本当に幸せか?」というのも面白いテーマですが、
今回は『東京のどこに住むのが幸せか』をご紹介します。
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■本書の構成
第1章:衰退する街と繁栄する街の差異
第2章:産業の変化と歴史から見る街の形成
第3章:不動産の価値を決める街の要素
第4章:都心55エリア別・街の歴史と不動産価値としての評価
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■立ち読みのポイント

⇒第4章【街の評価】
これから住んでみたい街、明日ちょっと立ち寄る街、
それぞれの関心に応じて気になる街を立ち読みするのがベストです。
どちらかというと不動産価値の検証に力点が置かれているので
あまり観光ブック的な要素を期待すると失敗します。
沿線ごとの特徴を歴史的な遷移で知ることができるのは、
本書の大きな魅力となっています。

⇒16ページ【多摩ニュータウンが衰退した理由】
多摩ニューよ‥あせあせ
多摩の地元に勤務する人に言わせれば、「いやいやけっこうやるよ」とのこと聞き耳を立てる
今頃の時期は駅から続く通りのイルミが綺麗な頃ですね。
それとは裏腹に、本書には開発の失敗例として登場します。
言われるほど悪くないような気もしますが、とても合理的に解説が加えられています。
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「教育環境(学校)が不動産価値に大きな影響を与える」
この分かりきった事実を、本書を読んでもっと腑に落ちるようになりました。
街に子どもがいることで商業が活性化される、
人と人同士が結びつきを強める、
暮らしやすい都市文化があって人が定着する、
すべての基点は子ども。
子どもには教育の義務がありますから、環境づくりが必須です。
著者は、「街の文化は一朝一夕には形成されない」と警鐘を鳴らしています。
本書で多摩ニュータウンと共にやりだまに上がっている豊洲では、
そうは言ってもすごい勢いで人が住み始めています。
義務教育の子どもたちを見捨てることはできません。
どれだけ子どもたちに地域特有の教育環境を提供し続けることができるか、
地域の大人たちの力量が試されています。
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それでは5点満点での評価です。

タイトル(5)★★★★★
同じシリーズの本を手に取って「買うほどじゃないな」と棚に戻そうとした時、
奥付付近にある広告が目に飛び込んできました。
タイトルのインパクトが抜群です。
別に引越しはせずとも、
街ごとの文化・環境の差異は私たちにとってとても関心が高いことのひとつです。
たとえば、新しく入った会社や久しぶりに会う友人との会話では、
「いまどこに住んでるの?」、「ああ知ってる!行ったことある!」というように、
住んでいる場所の情報は否応なしに話題に上ります。
本書は「どこに住むのが幸せか」と突きつけることで、
読者に日常的な関心事のソリューションであることが印象づけることに成功しています。
ただ、「住む」という表現が賃貸を連想させ、
実際に私も賃貸暮らしが長いのでそのアタマでいました。
ところが、本書を読んでいるとすぐに
「ファミリータイプのマンションをどこに購入すべきか」
という命題の下に書かれていることがわかります。
賃貸のデータもしっかり載っていますが、より正しく本書の内容を表そうとすると、
「東京のどこに(マンションを)買うのが幸せか」ということになります。
でもあえて「住む」という表現を用いることで、
そこで長い時間を過ごすことの重要性を読者にアピールすることもでき、
最終的にとても妥当なタイトルなように思われます。

ナレッジ(2)★★
豊洲にマンションを買った人がこの本を読んだらいったい‥
価値観は様々なので捉えたいように捉えるのが正解かと。
私自身は不動産価値の評価情報をそれほど必要としていないので、
特に本書によってこの方面の知見が深まったわけではありません。
そうではなく視点を変えて、
東京の街の形成がどのように変遷してきたのか、街の評価を決めるのは何か、
という観点から考える都市文明論としてはなかなかおもしろいです。

スキーム(5)★★★★★
「不動産選びは街選び」から始まって、
「東京の都市形成の歴史」、「不動産価値が高い街の条件」と来て、
読者の関心が高まったところに最後に「エリア別評価」ときます。
とても見事な運び!

総合(3)★★★
全部本気で読もうとすると長い‥
55エリアをぶっ通しで読んだとしても最後の方には半分は内容を忘れているので、
手元に置いておいて、気になったエリアをその都度見返していくのが正解です。


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