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なぜゴルフは練習しても上手くならないのか (児玉光雄)
大好きな彼(もしくは彼女)から、「ゴルフ行こう!」と誘われたとします。
仮にあなたが超初心者だとして、
A:行く
B:行かない
どちらですか?

もうひとつ質問です。
あまり好きではない取引先から、「ゴルフ来て!」と誘われたとします。
A:行く
B:行かない
この場合はどうでしょう?

誘われた人や仕事へのモチベーションに左右されますが、
おおかたの現代っ子なら、
(好きな人)「行く」⇒(取引先)「行かない」と
回答するのではないでしょうか。

前者は、「やったことないけど何とか当たるかも」という”期待”が満ちていて、
後者は、「絶対に当たるわけがない。やめとこう」という”不安”が見え隠れします。

ゴルフはボーリングと違って、気軽に「いいよ。行こう」とはならない競技です。
自分が”上手い”か”下手”かは、参加率に多く関わってきます。

では、もし初めから自分がゴルフが”上手”かったらどうでしょう?
実際にはそんなわけないからって?‥そう思ったら正に本書はあなたにぴったりの内容です。

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■本書の構成

序章:スイングに対する考え方
第1章:ミスショットに対する心構え
第2章:スイング時に行うべきこと
第3章:上達する目標の立て方
第4章:プレッシャーとの向き合い方
第5章:平常心を保つプレー方法
第6章:ショートゲームでの鍛え方
第7章:パッティングとの向き合い方
第8章:小田プロインタビュー

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■立ち読みのポイント

⇒19ページ【 ミスショットの原因 】

いきなり、冒頭で、「自分のスイングは完璧であると考えよ」という主張から
序章が始まります。いやいや、完璧と言われても‥ねえ?と思っていると、
「ミスショットの原因はスイングの再現性の問題」という視点が提示されます。

私自身は娯楽の趣味として、ダーツに親しんでいます。
たしかにダーツの投げ方は人それぞれで、
「何でそれで(的に)入るの!?」って人がたくさんいます。びっくり
それくらい皆フォームが個性的(私も?)。

教科書通りのフォームにいかに近づけたかではなく、
要は”入るフォーム”の再現性の問題。本書の主張に納得がいきます。

そう言われると、なんだか自信が湧きませんか♪
本書を読んでいてわくわくするのは、正にこの主張があるからです。

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⇒132ページ【 気持ちの切り替え方 】

話を再びダーツに戻して、
ゲームをしていると、「あちゃー‥」なショットがたくさん出ます。
投げていて、割と自分で自覚してわかるものです。
そういう時って、首をかしげてみたり、スイングの素振りをしてみたり、
ショット後の動作がけっこう落ち着きません。

本書によると、これらの動作はやっちゃいけない!とな。
すぐ次のショットに影響が出るからです。
イメージと実際の誤差を見つけて、修正する。ただそのことのみに集中する。
すると‥たしかに私のダーツの腕前も”ちょっとだけ”上がりました。
初心者は思ったところに狙いが定まらないため、
上下ブレの時は何に気をつけて、左右ブレの時は何に気をつけて、
というのを繰り返し思い返すことによって、”いいイメージ”が固まってくるのです。

これって日常生活においてもそうだなって思います。
仕事でミスして「あちゃー‥」なるけど、
ミスした瞬間からもうそのこと自体はどうしようもありません。

どうしたらリカバリーできるかを即座に献策し、
対処が終わったらミスの原因を振り返る。
上司が、からかってきたり、ネチネチ言ってきたりすると
「最悪!」ですけど、そこは勉強したってことで次に行きましょう!

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⇒100ページ【 目標達成率の決め方 】

目標の決め方って言うまでもなくけっこうムズいです。
明らかに実現不可能な目標ではムードは落ちるのに、
たいていの企業が全体の数字を分割して決めるため、
ほぼ融通が利きません。

でも、「これ行ったらおれ超かっこいいかも」という
「前人未到」感のある目標はやる気にさせてくれます。モグモグ
実際に自分の自信になるし、それでこそ働き甲斐があります。

本書では、ゴルフでの目標設定について、
輪投げを使った実験であるマクルランド理論という参考が出てきます。

大学生をグループ分けして、
初めに(輪投げの)的までの距離を自由に選ばせます。
実際のゲーム中に、マクルランド博士がゲームへの取り組み方を見てみると、
達成確立60%の距離を選んだチームが最もよいパフォーマンスを上げたそうです。

ビジネスでいうと達成確立60%はけっこうシビアかもしれませんが、
できなくない感がやる気にさせてくれます。
いまひとつ数値目標を決めあぐねているマネージャーの方は
ぜひ参考にしてみてください!!

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それでは5点満点での評価です。

タイトル(4)★★★★

ゴルフの”上達本”、発行点数がすごいっす。
書店で眺めていると、自分にとってベストな入門書を選ぶのに
2時間くらいかかりそうです。
本書はテクニック面ではなくメンタル面の上達法を書いていて、
この分野だけでも数多く出版されています。
その中にあって、
イラスト・チェックシート・重要文黒字といった
レイアウトや装丁の美しさ、見易さが群を抜いています。
メンタル本にしては本が厚いということも
目立つ理由のひとつです。
タイトルはシンプルな疑問系ですが、
初心者には「スコアいくつ切る方法」よりも素直に響きます。

ナレッジ(4)★★★★

究極的には、「あなたのフォームは既に完成されている。
あとはいかにして再現性を高めるか」の1点の主張に絞られています。
これを、
・イメージ領域と実行領域の役割の違い
・プリショットルーティンの組み立て方
・ピンチの時に平常心を保つ方法
というように場面ごとにどのように発現させるかが紹介されます。

スキーム(3)★★★

4章以降はさすがくどいな(^ ^;)という印象を持ちました。
ひたすらひとつの理論を展開していく構成なので。
割り切って「半分読めば合格」くらいの気持ちで臨むと
”本の厚さ”によるプレッシャーを感じなくて済みます。

総合(4)★★★★

メンタルケアはゴルフだけに限りません。
個人的には「立ち読みのポイント」で紹介した輪投げの理論のように、
モチベーションの保ち方としてビジネス(や他のスポーツ)に
応用できる要素がたくさんあるため、大満足です。
‥満足しちゃってゴルフ始めないっていう(笑)


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| 人材マネジメント(採用・研修・転職・モチベーション) | 20:31 | comments(0) | - |pookmark
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