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電撃結婚ノススメ (杉浦里多)


男性の方はananを読んだことがありますか?
もちろん名前はよく知っていると思います。


内容的には男性誌でいうところの「SPA!」
の女性版といったところでしょうか。


でも、SPA!との大きな違いがひとつ。


SPA!はご存知の通り、ダメなサラリーマンの生活を取材して、
「そうなりたくな」と不安を抱くもの。


これに対して、ananは魅力ある女性として生き残っていくために
かなり現実的な情報を提供しています。


たとえば、同じ"合コン"をテーマに特集していても、
スタンスにだいぶ差があります。


SPA!は、「趣味系合コンに潜入」と題し(2008年7/1号)、
ゴルフ合コン、料理教室合コン‥というように
異色の合コン実態をレポートしていきます。


記事の書き方は、同世代の男性の視点から、
盛り上がるのか?いい子は来るのか?どこに行けばいいのか?
といった成功率とスペックを重視したもの。


ananは、「新手の合コンで選ばれる極意を男子の本音から探る」と題し(2008年12/10号)、
同じような新種の合コンに臨むにあたり、
気をつけるべきポイントを伝えています。


記事を読んでいると、
どんな格好で、どう相手と接するか=自分をどう魅せるか
というところに力点が置かれているのがわかります。
たとえば、「ホームパーティで、キッチンに立つのは好印象だけど、エプロンまでかけるのはやりすぎ」とか。


実際、anan読者は女子力が高い!!
会話中の「うなづき」とか「あいづち」とか、
毎号のように出てくるだけあって、けっこう徹底されています(笑)。


これだけ読者へのアドバイスが具体的なのは、
やはり結婚が女性にとって現実的なものだからでしょうか。


男性、いや自分のことを考えてみても
結婚とか家庭ってかなりファンタジーの領域です。
こんなズボラな男どもをひっくり返すべく、
女子は自分磨きに余念がないですよ、男子の皆さん!


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:婚活がうまくいかない理由
第2章:結婚を決意する準備
第3章:自分自身のブランディングとターゲティング
第4章:相手の探し方、駆け引きの仕方
第5章:著者が結婚するまでのエピソード


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒67ページ【 勝てる場所で勝つ 】


合コンが不毛‥紹介はバクチ‥
多くの人が活動しては裏切られての繰り返しです。


合コンがなぜ不毛に終わるのか?
その答えは、盛り上がらない理由を考えれば明らかです。


大概グループの色なるものがあって、
それが合ってないと盛り上がりようがありません。


たとえば、真面目でおとなしい男子に華やかな女子が来ちゃったとか。
色が一致して、かつ盛り上がるのはだいぶレアな確率です。


著者は、本気で結婚したいのなら発想を逆転せよと言っています。


すなわち、「来た相手に合わせる」のではなく、
「勝てる場所に行く」のです。


自分が勝てる場所とはどこか?
本書に附属のワークシートで自己分析をすることによって、
自分を気に入ってくれる相手の像が見えてきます。


良い人に会える精度が上がれば、
時間やおカネをそこに集中できるようになります。


----------------------------------------------------------------------------
⇒79ページ【 類似と相補 】


恋愛と結婚の違いは、ずっと一緒に生活していくこと。
価値観のすり合わせが必要です。


本書が優れている点として、
細かい外見や年収といった「恋愛のものさし」を度外視して、
価値観を基準にターゲティングしていくステップが紹介されている点です。


たとえば著者の例では、
自分は語学が出来る→語学のサポートを必要とする人とはどんな人か(ターゲティング)
→その人たちが集まる場所はどこか?
という具合に、自分の長所・興味関心と相手に求められる条件を
うまく一致させた行動を取っています。


ここで意外な視点が、著者が言う「相補」の関係です。
自分と同じ価値観、つまり「類似」の要素だけでなく、
自分と異なる価値観も洗い出しておけというのです。


自分も本書のステップに沿って
簡単に結婚相手の条件を考えてみました。


そのときにふと思ったのが、「ゲームをする女の子」ということです。
もちろんどっぷりだと困るのですが(笑)


私自身はゲームはまったくしない、何がおもしろいのかもわからない人間のため、
「そんなことないよ。楽しいよ」と誘ってくれる人がいたら、
付き合いでやってみるかもしれません。


ゲームはまったくやらない同じ価値観の人も大事ですが、
自分の考えが相手によって変えられていくというのも
人との付き合いの中でとてもおもしろい要素ですよね。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(1)★


本の想定読者が20代後半〜30代前半であることを考えると、
電撃結婚はビビっと来るフレーズです。
結婚マーケティングという言葉も効果がありそうでおもしろい。
なのに、なぜ「開運婚(を掴む方法)」という言葉を使ったのか‥
運を上げるという情緒的な発想を持つ言葉と
マーケティングという極めて現実志向の言葉が噛み合いません。
装丁やオビのコピーもいいだけに、ここだけが疑問っす。


ナレッジ(2)★★


類書では、本書の第1章・第2章にあたる「結婚への考え方」に
多くのページが割かれています。
本書では、第3章でブランディングとターゲティングの仕方を
ワークシートを用いて、実際に書かせようとしているところが
類書にない新しい発想を持っています。
かつ、読者の行動が具体的になり、実現性が高いという印象を持ちました。


スキーム(1)★


第3章までは結婚マーケティングの名の通り、
マーケティングに基づいた、しかもマーケマーケしすぎてない秀逸な構成です。
本稿で紹介しきれなかった第4章も「男性にどう結婚を決断させるか」
という難題への答えを書いており、女性には一見の価値があります。
しかし、第4章以降は読み物的な構成になっており、
それまでのワークシートを用いた実践的な流れを考えるとやや残念かなと。


総合(2)★★


ワークシートが使えること、結婚相手への価値観を変えられること、
この2点を考えればじゅうぶん買いです。
むしろ自分のような「結婚かあ」というボヤ〜っとした男子や、
どうも合コンがうまくいかない、飽きてきたという男子にこそ
読んでもらいたい一冊です。

 

| ライフスタイル(衣食住・キャリアアップ) | 21:00 | comments(0) | - |pookmark
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