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成功しちゃう「人脈」はじつは公私混同ばかり (夏川賀央)

評価:
夏川賀央
ナナ・コーポレート・コミュニケーション
¥ 1,260
(2008-11-05)



「人脈を広げる」というと、
真っ先に異業種交流会やセミナーを思い浮かべます。


ところが、参加して名刺交換してみても
これといった出会いにつながらなかった、
なんて経験は多くの方がお持ちだと思います。


なぜこうした効率性を重視した行動がうまくいかないのでしょうか?
著者は、もっと身近な人(=非効率になっている関係)に目を向けて、
自分を変えていく方法を紹介しています。


今回はできるだけ多くの項目を紹介したいため、
いっきに立ち読みのポイントへどうぞ。
 ↓  ↓


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:非効率な人脈こそが大事な人脈
第2章・第3章:自分に素直な(自分らしい)行動を取るメリット
第4章:相手への期待の仕方
第5章:公私混同、楽しさを優先するメリット
第6章:自分の夢に人を巻き込む方法
第7章:人に対する優しさを持つ


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■立ち読みのポイント


⇒85ページ・115ページ【 自分優先の人間関係のメリット 】


皆さんが最近「苦手だな〜、あの人」と感じる
人間関係を思い出してみてください。


思い出しましたか?
どんな場面で"苦手"と感じるのでしょう?


そう、人間関係で一番疲れるのは、「下手に出ること」です。
皆さんも上司や部下、取引先、プライベートでは家族やあるいは恋人に、
かなり気を遣って過ごしているはずです。


著者は、「特別な人脈」づくりを目指すのではなく、
素の自分の状態を受け止めてくれる人を大切にしろと言っています。


まず、自分が素でいて苦痛がないこと。
そしてここが重要なのですが、
素を受け止めてもらうためには、自分にそれだけの価値がないといけません。


多くの人脈本が書くように、
聞いてもらいたいこと・話したいことを集め、
自分から情報を発信していくことがいい出会いにつながるということです。


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⇒155・161〜163ページ【 夢には人を巻き込む力がある 】


ここでは、NTTドコモでおサイフケータイを開発した
平野敦士カールさんの逸話が登場します。


おサイフケータイのような電子決済システムの開発には、
当初様々な困難があったようです。


しかし平野さんは至るところで自分のアイデアを語り、
実現を諦めません。


そのうち、各方面で解決策を提示してくれるパートナーが出始め、
どんどん良質のアイデアが飛び込んでくるようになったそうです。


―きっかけは、平野さんが夢を語ったこと。


夢を持っている人間は最強だな、と最近とみに感じます。
まるで子どものように、主張し、お礼を言い、
周囲を巻き込んで成長していきます。


頼まれる側は、自分の夢を重ねる部分もあるので、
そのうち頼まれなくても応援したくなってしまいます。
この点は本当に子育てに似てる!


会社でも、はっきりとした夢を持っている人は少数派です。
まだよくわからないという人や、生活がかかっている人、
あるいは会社の成長そのものがいきがいの人もいます。


しかし、夢を持っている人は個人で局面を動かしていくことができます。
周りが助けてくれるから。


そのためにはまず、夢を語れる大人になりたい。
―これが私自身、最近の専らの願いです。


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⇒35ページ・183ページ【 ウィン‐ウィンではなく、ギブアンドギブ 】


主催者として、イベントを成功させるコツって何でしょう。
スター級のゲストを呼ぶこと?お客さんをたくさん集めること?もちろん重要です。


でも一番は、「スタッフ全員が同じ目標でつながっていること」です。
これがブレている組織は脆弱だし、強固な組織はお互いの信頼関係が違います。


多少自分にとってイヤなことが発生したとしても、
全体の中でそれがどういう位置づけなのかがわかれば、それは苦になりません。
全体として大きな目標に一歩近づくのですから。
「大のために小は忘れる」マインドが必要です。


著者は、「ウィン‐ウィン」という関係は、
お互いにメリットがなくなったとき解消されるものだと警鐘を鳴らしています。
太く長い人間関係にはなり得ません。


逆に、「ギブアンドギブ」という発想を持つことで、
自分が進んで何度でも助けたくなる関係は長続きします。


イギリス英語では、サンキューの返礼として「マイ・プレジャー(私の喜びです)」
という返しがあることを紹介し、
自分の喜びと思える人間関係の構築が大事だと述べています。


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それでは5点満点での評価です。


タイトル(1)★


タイトルの第一キーワードが「人脈」なら、
第二キーワードは「公私混同」ということになります。
たしかに本文中でも「公私を超えた付き合いが人脈を太くする」ことが語られています。
しかしそこは本書が持つ数ある魅力のうちの一つであって、
より大きなキーワードは、「身近にいる好きな人を人脈にする」ことです。
「公私混同」が強いフレーズかというとそうでもないので、
タイトルで少し損をした印象です。
裏面のオビにあるキャッチがだいぶ的を得ています。
 ↓  ↓
「嫌い」なスゴイ人より「好き」な身近な人を大切にしろ!


ナレッジ(3)★★★


いわゆるテクニックという意味でのナレッジは入っていません。
異業種交流会やセミナーなどで手っ取り早い人脈をつかみたい
場合は本書以外をおすすめします。
しかし、本書はそもそも人脈に対するスタンスが異質で、
今ある人間関係をどう開花させるか、
その考え方を記したものです。
まず自分自身を振り返ることから始まるので、
ひと通り弾を打ちつくして途方に暮れている方には
新たな視点を提供してくれることでしょう。


スキーム(2)★★


多くの項目が1ページ半で編集されているためとても読みやすいです。
ひとつひとつの見出しも工夫されていて、
『なぜ「飲みニケーション」はうまくいかないのか』など、
現状を確認する項目も多いため、
立ち読みの際に目次を見ていて気になる箇所を探しやすいですよ。


総合(4)★★★★


実際に自分自身が「身近な人脈でアタり始めている」時に読むと
すごく納得できる・考え方が深まる一冊です。
人脈が広い人は、方々で誘いの声をかけて回っています。
その付き合いを「特別なビジネスパートナーにはなり得ないから」という理由だけで
バッサリ切ってしまうのはもったいないこと。
自分が一緒にいて居心地がいい人とは
自分からどんどん情報を発信してぶつかっていくべきだと
気づきをもらえる一冊です。

 

| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 19:44 | comments(0) | - |pookmark
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