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人に好かれる笑いの技術 (アスキー新書/鶴間政行)
JUGEMテーマ:ビジネス



営業にとって一番大切なものは何か?と訊かれたら、
迷わず「自信です」と答えます。

では、ビジネスにおいて一番大切なものは何か?と訊かれたら、
皆さんはどう答えますか?


色んな回答ができます。
リーダーシップ、ホスピタリティ、協調性、交渉力、調整力‥


その中で私がどうしても外せないベスト1を上げるとしたら
「ユーモアセンス」だと思っています。


新卒で入りたての頃、こんなことがありました。
当時(新卒なのに)SVのような仕事をしていて、
しかも前任者の急な降板で本来新人が担当しない厄介なFCオーナーを担当していました。


車で高速を飛ばして会いに行くのですが、
交渉事がスムーズに行くと思えず、かなり重たい気分でいました。


と、そのところ、中途入社でチームサポートに加わった開発スタッフの方が、
「まあ落ち込むな。これでも聞いてけよ」と言ってCDを手渡してくれました。
―見るとトランスのCDです。


「まじっすか!?アゲアゲな感じで行けと?わかりやした〜」と言って
玉砕するまではその状況を笑いながら車を走らせたものです。


よく聞いてみると、その開発スタッフの方も営業同行で
苦手なオーナーのところに行く時に気を紛らわすために聴いていたそうです。


その時に思ったことは、
「状況がどうあるか」よりも「状況をどう感じるか」が重要なんだということ。
こんなユーモアセンスは自分にはなく、
その人のありがたさを身にしみて感じました。


営業をしているとどうしても数字合わせやお客様とのやり取りの部分で
ぎすぎすしてきますから、
チームの中に必ず1人はこうした楽天家を置いておくべきです。


逆に自分自身もユーモアセンスを磨くことで、
自分の身を守ることができます。


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:息が長いタレントの魅力(小堺一機、関根勤など)
第2章:欽ちゃん流教育法
第3章:企画の発想法
第4章:要領いいコミュニケーション力を磨くためのトレーニング法


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒138ページ【 過去の話より未来の話 】


旧友と話す時に、
どうしても「こんなことがあったよね」という会話に落ち着きます。
もしくは昔使っていたボケをもう一度引っ張ってきたり。
気心が知れすぎている分、会話はマンネリ化してくるのが悩みのひとつです。


著者の見立てでは、
「過去志向の話はそこで終わってしまう。会話は未来志向で」ということです。
どういうことかというと、たとえば本書の中では運動会を例にとって、
自分たちの運動会を話すのではなく、ブラジルの運動会を想像してみよ、
そこから新しい発想や会話が広がる、というアドバイスが記載されています。


なるほど、会話は「新しく想像する領域」がないと続きません。
だから私たちは最初に質問をしてその糸口を見つけます。


----------------------------------------------------------------------------


⇒147ページ【 会話を発展させるトレーニング 】


著者がよくやっている日常の挨拶を使ったトレーニングが紹介されます。
以下、本書から抜粋のうえ要約したものです。


「おはようございます」
「おはようございます。おや、どちらさまでしたっけ?」
「源頼朝です」
「失礼しました。いい国づくり大変だったでしょう?」
「妻の北条政子と力を合わせてがんばりました」


さて、ポイントはまず「いい国づくり〜」のくだりです。
頼朝に関するネタで次につなげようとしています。


そしてそれを受けて頼朝が話に乗っかることで政子が登場する。
延々と続きそうです。


私たちは通常、会話の切り口に目を向けがちです。
ここでいうと「どちらさまでしたっけ?」「頼朝です」のところ。
これだけでもおもしろいと思ってしまう。


でも芸人や放送作家の人は、
そこからどう笑いを発展させるか常に考えているんだな〜と
学ぶことができる事例です。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(2)★★

シンプルかつ笑いを学びたい人の欲求に答えるタイトルづけになっています。
新書なので問題ないのですが、
特にひねりも感じないので★2です。


ナレッジ(2)★★

タレントの笑いを分析(ネタの分析ではない)する点では、
第1章では類似本に無い人数が取り上げられています。
しかし、人数の割に分析はさらっとなので、
ここはもっと深堀りして欲しかったな〜という印象です。


スキーム(2)★★

欽ちゃんからの教えを大事にしている著述で、
頭から読み出すとややじれったい感もあります。
私は即物主義なので、第3章・第4章から読み始めました。
新書なのでサクサク読みたいですね。


総合(2)★★

後半に思考力を鍛えるトレーニングもたくさん紹介されていますが、
やはり笑いへの”姿勢”を学ぶ意味合いが濃く、
このブログで紹介している類似本への慣らしとして
読んでみるといいと思います。


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 21:04 | comments(0) | - |pookmark
プロ直伝「ギャグ返し」講座 (浅井企画放送作家セミナー)

評価:
浅井企画放送作家セミナー
講談社
¥ 1,260
(2007-09-28)
JUGEMテーマ:ビジネス


世の中にはバツの悪い瞬間がたくさんあります。


私はツタヤでバイトしていたことがあり、
男性諸氏はしょっちゅう(?)気まずい思いをしていることもあるのでないでしょうか★
(↓↓以下、女性の皆さんは苦笑いしながら読んでくださいね↓↓)


エッチビデオの貸し出しについてゆうと、
実は店員側からするとあまり意識していません。
「あ、エッチなビデオだな」くらいです。


逆に借りる側になるとけっこう気まずく感じるもので、
「こういう趣味があると思われたらどうしよう」(多少あるから借りてる)とか、
「人妻ものと女子高生もので両方借りたいけど矛盾しているだろうか」(どうでもいい‥)とか、
何かと気を回します。


女性スタッフでも、
親しい人が借りる場合にタイトルで「うわっ」と思うことはあるそうですが、
基本的に自分も恥ずかしくなってしまい、
それどころではないそうです♪


さて、対スタッフについてこれでよしとします。
問題は、やはり同級生や同僚に出くわした時です。


「よお、久しぶり!」
「お、おう‥(あんまり会話したくないな)」


「で、それ何借りるの?」
「それは‥」(ジ・エンド★)


こんな状況下では、
おそらく言葉に詰まってしまう(取り繕おうとしている)ことが恥ずかしいのであって、
何か気の利いたひとことでも思いつけば、ぜんぜん恥ずかしいことはありません。


こんなときに普段からの発想法の違いがものを言います。


自分のようなシャイニーズは、
「正直に答えても恥ずかしいし、かと言ってウソついても明らかにバレるし」
と逡巡してしまします。


本書のオビにあるように、
「シャイ人間よ、ピンチをチャンスに変えろ!」が今回のテーマ。
「すぐ使える」のキャッチコピーも伊達ではないので、
さっそく読んでみましょう。


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:対上司編
第2章:社内外コミュニケーション編
第3章:オフの日編
第4章:異性コミュニケーション編


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒190ページ【 メイド喫茶から出てくるところを目撃されたとき 】


冒頭のレンタルビデオ店しかり、メイド喫茶も恥ずかしいものです。
明らかにギャグだと伝わる空気だといいのですが、
回答に詰まってマジだと思われるとこっちが引きます。


本書から引用すると、
「メイド喫茶とか行くんだ?」
「行ってませんよ、ご主人様」


どうです、この返し。
さすがプロの人が考えるネタは切れ味が違う!
相手爆笑でそこから追及の意志も消え失せます。


要は、「乗っかる」ということです。
乗っかる対象は、相手の発言であったり、場のシチュエーションであったり。


シャイニーズは、自分の意図しない方向に物事が進むことを極端に恐れます。
だから発言も控えめなものに絞りがち。
ここはどーんと大船に乗るべきですね。


本書は上記のようなコメントが事例集的に出てきますから、
あとは自分が遭遇しそうなシチュエーションに応用を利かすだけです。


たとえば、会社でキャバ/クラブ/ラウンジのお付き合い後に
帰宅した後の嫁さん/彼女との会話。


「ちょっとこの名刺なに!?」
「ああ、新規の取引先だよ」


こんな感じで。‥言えればいいんですけど、度胸の問題もありますね〜。ヨヨヨ。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(5)★★★★★


ターゲットに対する趣旨が明快です。
自ら笑いを取る必要はないが、切り返さなくてはいけない人に向けた本であることを、
タイトル・オビ・まえがきからしっかりと読み取ることができます。
しかも著者名が「浅井企画」とテレビでよく聞く名前なので、
とても信憑性が持てます。この落とし込みは見事。


ナレッジ(3)★★★


大きく対人関係のシチュエーション別に章が大別されていて、
事例毎に始めの見開きで用例が出てくるスタイルです。
目次もこの用例に沿って構成されているので、
立ち読みの時に、「あ、これ気になる」と思ったところから
いくつか見ていくといいでしょう。


スキーム(2)★★


シチュエーション別に章別されていているところまではいいのですが、
ややもすると何でもありのウケねらい事例集の趣を感じています。
というのは、事例に対する考え方や、どうやってその発想に行き着くのかが
解説されていない、もしくは解説されている箇所がとても少ないからです。
応用を利かすことはできてもゼロから自分で発想できるようにならないと
意味がないので、せっかくの解説ページをシャイ人間の行動分析だけに
割いているのはかなりもったいないと思いました。
目次がきれいに並んでいるので★2ですが、
読み物的なおもしろさを求めてしまった部分を差し引くと★1でもいいところです。


総合(3)★★★


構成の難はあるものの、
本書のターゲットにあてはまっているシャイニーズは買いです。
そもそも何が・どんな会話が面白いのか思いつくことすら難しいので、
まずは買って読んでみてなるほどと感じることが一番です。
テレビでは芸人がばんばん笑いを取っていますが、
次から次へコーナーが入れ替わるので、振り返るには不向きです。
芸人さんが行っている瞬間的な笑いの連続を、
本書では切り取って見ていくことができるわけです。

| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 21:22 | comments(0) | - |pookmark
プロ直伝 笑いの技術 (浅井企画放送作家セミナー)

評価:
浅井企画放送作家セミナー
講談社
¥ 1,260
(2006-11-23)
JUGEMテーマ:ビジネス


 
転職活動中の方、履歴書の「特技・資格」欄って悩みません?
特技も資格もそんなにねーよ!みたいな。
(仕事をされている方は、就活中の時のことを思い出してくださいね)

簡単に埋める方法をご紹介します。
「特技・資格」の発想からは外れることです。


それじゃあタイトルに沿っていないんじゃ‥ってその通りなのですが、
せっかくのPR欄なのにもったいないじゃないですか。


面接って、面接官の側からすると、
「最初の取っ掛かり」を求めているものです。


ですから、「へえ、目黒に住んでいるんだ」とか、
「私も前営業やっていたんですよ」とか共感できるネタでアイスブレイクしてくれるはずです。


その「取っ掛かり」をひとつでも増やしたいわけです。
いくつか方法を記載します。


   ≪ 特技・資格欄に代用できるネタ ≫


1)関心のあるテーマ
・マネジメント(経営)、アフィリエイト(WEB)などビジネスに活かせるもの
2)執筆中のブログ
・URLを載せる
3)好きなエンターテインメント作品
・映画、音楽、テレビ、ラジオ、雑誌、小説、マンガ、芸人など
※受ける業種により工夫してみてください。


このうち、「好きな芸人」ネタはけっこう面接官と盛り上がるかもしれません。
何と言ってもテレビメディアが一番共通点が出てくるものです。


さて、私は実際に、好きな芸人:ますだおかだと書いてしまっています。
特におかだプッシュです。


人によっては「おもしろいか?」と感じるでしょう。
実際最近はかなり微妙な芸風で慣らしています。


それでも彼がぎりぎりのところでスベリ芸人に入っていない(たぶん)ところは、
笑いの基本に基づいたウケで勝負しているからではないでしょうか。


彼はよく同番組内で同じオチを何度も使います。
そう、「天丼」です。そして同じオチでも、微妙に自虐的リアクションを変えてくる。
司会や進行役の振る側も安心して彼に笑い=オチを預けることができます。
「オトせる」レベルの芸人はもはや神状態で、番組にとって超貴重なはず。
私にとっておかだはそれだと思うのですがどうでしょうか?


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:笑いの8つの基本要素
第2章:会議や打ち合わせでの空気の読み方(場への関わり方)
第3章:会社の行事(社内行事・プレゼン)で相手の心をつかむポイント
第4章:仕事上のコミュニケーションにおける”いい笑い”
第5章:トレーニング法(アフレコ・人間観察など)の紹介


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒60ページ【 会議への関わり方 】


話ベタな人にとって、常なる恐怖は「ネタがない」ことです。
常に「ネタがない」ことに怯えています。


でも本当は、”自分がおもしろいと思うネタ”が無いだけであって、
心の中では常にあれやこれや発想を巡らせています。


なぜそれを言わんのか?というのがこの箇所です。


テレビ局で行う企画ブレストで、
雑談がメインの進行の中、「しゃべれない」ことは「ありえない」というわけです。


気遣いできる人は、発言する前に必ずいったん自分の中で言葉を噛み砕きます。
「これを言って相手を傷つけないだろうか」とか、
「この話題はいま振っても盛り上がらないだろうな」とか、
そうこうしているうちに場の話題が次から次へ移動していって、
結果的に「しゃべらなかった」ことになってしまうわけです(泣)。


本当は第1章:笑いの8つの基本要素こそこの本の肝なのですが、
それを使いこなすには、やはり「しゃべれないから」「おもしろくないから」ではなく、
どのように関わったら自分を活かすことをできる(そして相手もハッピー)だろうか
という意識づけが求められるのだと思います。


私自身がコンプレックスを持っていていまだに解消されない悩みであるので、
そんなに簡単なことではないのですが、
技法は技法であって、「どんな場面で使うか」を想定して読まないと
この本おもしろかった〜で終わる危険性があります。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(3)★★★

この本が発行された当時(2006年)、
「笑いに対する考え方」を解説した本は珍しい状態でした。(これは今もそう)
雑誌「日経エンタテインメント」では、「あのタレントが好かれる理由」特集
みたいなものが定番ですが、
書籍として「笑いの中身」についてはあまり語られてこなかったように思います。
その意味でこのシンプルなタイトルも響き、
かつ表紙の「笑い」の赤字も目を引きます。


ナレッジ(3)★★★


すごくおもしろいのは88ページ。コンペを想定したプレゼンの例です。
まるでそのままコントにできるくらいおもしろく、
でも読み物的なおもしろさになってしまうため、
あえて立ち読みのポイントからは外しました。
あらためて思うのは、笑いは「どんな笑いを取るか」よりも
「どう響かせるか」「笑わなかったとしてもどうオチをつけるか」が重要なんだと。
かなり高度な技術ですが、参考になる事例です。


スキーム(4)★★★★


素人がまず知りたい「笑いの技術」(第1章)から始まり、
「なぜ笑わすことが難しいのか」という考え方、
そして「笑いのコツを掴むためのトレーニング」に終わる
非常に要点を押さえた構成になっています。


総合(3)★★★

あらためて読み返してみると、「この本読む人けっこうまじめだな〜」ということ。
だってその場になったら8つの技術のうちどれを使うかなんて考えていられません。
それでも気になるのだから自分ってけなげ?って思っちゃいます。
この分野に関しては、一般にはテキストらしいテキストを見かけないので、
本書の存在価値は貴重です!



余談ですが、最近の学園祭のミスコンはサイトでもプロフィールがチェックできるんですね。
自分も学園祭の実行委員をしていたこともあり、
どんなもんだべと思いながら母校の学園祭サイトを眺めていました。
そうしたら、ミスコン候補者のプロフィール↓↓
趣味:旅行、読書、散歩‥‥ぶ、無難すぎるっ!
あまり凝ったプロフィールにしない方がいい業種(?)もあるということですね。勉強になります。


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 21:29 | comments(0) | - |pookmark
オバマ演説集 (CNN English Express 編)

評価:
CNN English Express編
朝日出版社
¥ 1,050
(2008-11-20)



率直に聞きます。
バラク・オバマに興味がありますか?


Noと答えた方、率直に答えていただきありがとうございます。
おそらく多くの人がこの範疇であり、私もそうでした。


バラク・オバマ=「アメリカの政治家」であり、
ワイドショーが報じる以上のことには興味が湧きにくいことです。


私もまさかオバマ報道の加熱が下がった後に、
書店で現代政治の書棚を覗く自分の姿は想像できませんでした。


そんな私が本書を手にしたのは、
バラク・オバマ=「スピーチがうまい」と言われていることが気になったからです。


どのようにスピーチがうまいかは、
以下のサイトの解説が優れているので見てみてください。
↓↓                               ↓↓
▼オバマ上院議員の演説に達人の技を見た!
http://lifehacking.jp/2008/01/obama-speech/


このブログによると、
聴衆への呼びかけ方(あなたは→私たちは)や、
語尾の時制の使い方(完了形→未来形へ)が、
スピーチの内容と共に効果的に変化することで
聴く人の心を揺り動かしているということです。


マネージャークラスの方は、
会議などで部下の方の心を揺り動かす機会が多いですね。
振り返ってみると、スピーチがうまい人は、
「(あなたは)〜しなきゃだめですよ」ではなく、
「(私たちは)いっしょに〜していきましょう」という
しゃべりをしていることが多いです。


一見関係が薄いと思われる政治の世界も、
スピーチや交渉術の切り口から見てみると、だいぶ魅力的に見えてくるものです。
失言などもってのほかだと思いませんか。


──────────────────────────────────────
■本書の構成


・CNN放送によるオバマ氏の生い立ち、経歴
・2004年民主党大会基調演説「大いなる希望」
・民主党予備選ヒラリー・クリントンとの激しい指名争い時の演説
・指名受諾演説「アメリカの約束」
・勝利演説「アメリカに変化が訪れた」


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■立ち読みのポイント


⇒6ページ【 オバマ流スピーチ―イデオグラフ 】


演説の内容を注意深く聞いていると、
「(人種や貧富・教育の差を越えて)合衆国はひとつである」
これが彼の伝えたいメッセージなのだとわかります。


日本では「Change!」と「Yes,Wecan!」が有名ですが、
背景にはきちんとしたメッセージが込められているわけですね。


彼はシンプルなスローガンを繰り返すことで、
共和党の地盤でも勝利を収めるなど、
自身のメッセージを体現していったことが解説されています。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(3)★★★


どストレートなタイトル。
CNNからいくつか同種のムックが出版されており、
そちらはもっと英語学習寄りです。
本書は純粋にオバマ氏の生い立ちと演説内容に
そぎ落とした構成になっています。


ナレッジ(1)★


この本はこの本の役割を果たしているため、
後は自分が何を学び取るかによって変わってきます。
個人的には導入部にあるオバマ流スピーチの解説をもう少し読んでみたかった気もします。
立ち読みの時点でわかることなので、
皆さんも取捨選択してみてください。


スキーム(3)★★★


基本は米国選挙の流れとその背景がわかっていないと
せっかくのスピーチ内容もわからないものですが、
ページ下の単語の注釈でそのあたりをカバーし、
なんとか事前情報がなくてもスピーチを味わうことができます。
英文と対訳の見開きがうまい具合に処理されていて、
読みやすい・聞きやすい編集になっています!


総合(1)★


政治の魅力とはすなわち、政治家の魅力でもあります。
私自身オバマ氏に興味を持ったのは
スピーチで使われるレトリックがきっかけでしたが、
生声を聞いてみると、非常に情熱的で力強いものがあります。
この部分は、ごまかしがきかない。
だからこそ多くの人の心に響くのだなあと勉強になります。


 

| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 18:38 | comments(0) | - |pookmark
電撃結婚ノススメ (杉浦里多)


男性の方はananを読んだことがありますか?
もちろん名前はよく知っていると思います。


内容的には男性誌でいうところの「SPA!」
の女性版といったところでしょうか。


でも、SPA!との大きな違いがひとつ。


SPA!はご存知の通り、ダメなサラリーマンの生活を取材して、
「そうなりたくな」と不安を抱くもの。


これに対して、ananは魅力ある女性として生き残っていくために
かなり現実的な情報を提供しています。


たとえば、同じ"合コン"をテーマに特集していても、
スタンスにだいぶ差があります。


SPA!は、「趣味系合コンに潜入」と題し(2008年7/1号)、
ゴルフ合コン、料理教室合コン‥というように
異色の合コン実態をレポートしていきます。


記事の書き方は、同世代の男性の視点から、
盛り上がるのか?いい子は来るのか?どこに行けばいいのか?
といった成功率とスペックを重視したもの。


ananは、「新手の合コンで選ばれる極意を男子の本音から探る」と題し(2008年12/10号)、
同じような新種の合コンに臨むにあたり、
気をつけるべきポイントを伝えています。


記事を読んでいると、
どんな格好で、どう相手と接するか=自分をどう魅せるか
というところに力点が置かれているのがわかります。
たとえば、「ホームパーティで、キッチンに立つのは好印象だけど、エプロンまでかけるのはやりすぎ」とか。


実際、anan読者は女子力が高い!!
会話中の「うなづき」とか「あいづち」とか、
毎号のように出てくるだけあって、けっこう徹底されています(笑)。


これだけ読者へのアドバイスが具体的なのは、
やはり結婚が女性にとって現実的なものだからでしょうか。


男性、いや自分のことを考えてみても
結婚とか家庭ってかなりファンタジーの領域です。
こんなズボラな男どもをひっくり返すべく、
女子は自分磨きに余念がないですよ、男子の皆さん!


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:婚活がうまくいかない理由
第2章:結婚を決意する準備
第3章:自分自身のブランディングとターゲティング
第4章:相手の探し方、駆け引きの仕方
第5章:著者が結婚するまでのエピソード


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒67ページ【 勝てる場所で勝つ 】


合コンが不毛‥紹介はバクチ‥
多くの人が活動しては裏切られての繰り返しです。


合コンがなぜ不毛に終わるのか?
その答えは、盛り上がらない理由を考えれば明らかです。


大概グループの色なるものがあって、
それが合ってないと盛り上がりようがありません。


たとえば、真面目でおとなしい男子に華やかな女子が来ちゃったとか。
色が一致して、かつ盛り上がるのはだいぶレアな確率です。


著者は、本気で結婚したいのなら発想を逆転せよと言っています。


すなわち、「来た相手に合わせる」のではなく、
「勝てる場所に行く」のです。


自分が勝てる場所とはどこか?
本書に附属のワークシートで自己分析をすることによって、
自分を気に入ってくれる相手の像が見えてきます。


良い人に会える精度が上がれば、
時間やおカネをそこに集中できるようになります。


----------------------------------------------------------------------------
⇒79ページ【 類似と相補 】


恋愛と結婚の違いは、ずっと一緒に生活していくこと。
価値観のすり合わせが必要です。


本書が優れている点として、
細かい外見や年収といった「恋愛のものさし」を度外視して、
価値観を基準にターゲティングしていくステップが紹介されている点です。


たとえば著者の例では、
自分は語学が出来る→語学のサポートを必要とする人とはどんな人か(ターゲティング)
→その人たちが集まる場所はどこか?
という具合に、自分の長所・興味関心と相手に求められる条件を
うまく一致させた行動を取っています。


ここで意外な視点が、著者が言う「相補」の関係です。
自分と同じ価値観、つまり「類似」の要素だけでなく、
自分と異なる価値観も洗い出しておけというのです。


自分も本書のステップに沿って
簡単に結婚相手の条件を考えてみました。


そのときにふと思ったのが、「ゲームをする女の子」ということです。
もちろんどっぷりだと困るのですが(笑)


私自身はゲームはまったくしない、何がおもしろいのかもわからない人間のため、
「そんなことないよ。楽しいよ」と誘ってくれる人がいたら、
付き合いでやってみるかもしれません。


ゲームはまったくやらない同じ価値観の人も大事ですが、
自分の考えが相手によって変えられていくというのも
人との付き合いの中でとてもおもしろい要素ですよね。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(1)★


本の想定読者が20代後半〜30代前半であることを考えると、
電撃結婚はビビっと来るフレーズです。
結婚マーケティングという言葉も効果がありそうでおもしろい。
なのに、なぜ「開運婚(を掴む方法)」という言葉を使ったのか‥
運を上げるという情緒的な発想を持つ言葉と
マーケティングという極めて現実志向の言葉が噛み合いません。
装丁やオビのコピーもいいだけに、ここだけが疑問っす。


ナレッジ(2)★★


類書では、本書の第1章・第2章にあたる「結婚への考え方」に
多くのページが割かれています。
本書では、第3章でブランディングとターゲティングの仕方を
ワークシートを用いて、実際に書かせようとしているところが
類書にない新しい発想を持っています。
かつ、読者の行動が具体的になり、実現性が高いという印象を持ちました。


スキーム(1)★


第3章までは結婚マーケティングの名の通り、
マーケティングに基づいた、しかもマーケマーケしすぎてない秀逸な構成です。
本稿で紹介しきれなかった第4章も「男性にどう結婚を決断させるか」
という難題への答えを書いており、女性には一見の価値があります。
しかし、第4章以降は読み物的な構成になっており、
それまでのワークシートを用いた実践的な流れを考えるとやや残念かなと。


総合(2)★★


ワークシートが使えること、結婚相手への価値観を変えられること、
この2点を考えればじゅうぶん買いです。
むしろ自分のような「結婚かあ」というボヤ〜っとした男子や、
どうも合コンがうまくいかない、飽きてきたという男子にこそ
読んでもらいたい一冊です。

 

| ライフスタイル(衣食住・キャリアアップ) | 21:00 | comments(0) | - |pookmark
笑われ力 (太田敏正・石原壮一郎)

評価:
太田 敏正
ポプラ社
¥ 1,260
(2008-11-14)


忘年会や合コンで何かと飲み会が多いシーズンです。
かなりの確立で話題に上るのは、"好きな異性のタイプ"。
皆さんはどう答えていますか?


考えてみれば小学生くらいの時から話題にしているこのテーマを、
社会人は社会人として「大人な」回答をしなくてはなりません。


先日の合コンで"勇猛果敢な右サイドバック"の異名を取る友人が、
驚くべき手法でウケを取っていたので紹介します。


彼は「今旬の子ならだいたい誰でもOK」という不可解な回答を用意していました。
メンズ同士の事前打ち合わせの段階ではさして発展しなかったのですが、
女の子にはバカウケでした。


普通なら「どの子もいい」=「誰でもいい」のイメージになってしまうところ。
本当にそうだとしても怖くて言えません。
しかし彼は言い切った。
そのことによって、「じゃああの子は?この子は?」というように会話が続くのです。


逆に男子がやってしまいがちなのが、「無難な回答」。
それこそ今旬の子を自ら並べていくと「ああ、ありがちよね」となってしまいます。
会話が発展しません。


あえて世間的に恥ずかしい好みであることを公言するリスクを取ることで、
周囲のツッコミのハードルがぐーんと低くなるわけです。


私はというと、B型好きを全面に出しているのですが、
本当のところをいうと"ぽっちゃり系"が大好きです。でも、言えない〜(笑)。
女性はけっこう自分の体型を気にしている子が多くて。
しかも"ぽっちゃり"のニュアンスがだいぶセンシティブなので。


『TOKYO1週間』12/2号を見ると、
「ポチャ女(ジョ)好き男子のホンネ」なるコーナーが。
「どんどん太ってもイヤじゃなかった」
「なんか安心感がある」
「性格がいい子が多い」
などなど、笑いながらうなづいてしまうのでした。


子どもの頃・若い頃には隠したかったことも、
大人になってみると意外と同じ立場の人がいたりして安心します。
むしろそれを武器にすることで、
自分にしかないキャラをつくることができる。


皆さんが隠したいこと・恥ずかしいと思っていることは何ですか?
そのままにしておくともったいない方の可能性を信じて、
ぜひ本書を手に取ってみてください。


──────────────────────────────────────
■本書の構成


第1章:笑いに対する考え方
第2章:笑われるための公式
第3章:話題に入るタイミングの待ち方
第4章:メールのやり取り
第5章:ネタの探し方
第6章:笑われることに対する心構え


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒46ページ【 ダメな自分は必ずしもイヤな自分ではない 】


ここでは、泳ぎがだめな自分を例に取って、
自分は泳げない→バレないようにしたい→海に行く誘いを断る
という流れは避けましょうと書いてあります。


むしろ、泳げないことを予め伝えておくことで、
周りが泳がなくても楽しめることを提案してくれるかもしれない
とヒントを示しています。


このブログでもたまに触れている通り、
私は最近までバーベキューにあまり行きたいとは思っていませんでした。
自分が何か特殊なことをする必要があるのでは?という
過度な使命感(?)があったからです。


でも、「食べてくれる人がいるから作る人も楽しい」という構図がわかってからは、
ただ参加するのも企画するのも楽しくなりました。


要は、気まずくなる前に素の自分を発信してしまい、
一緒に笑ってしまうこと。
そこでなお冷やかしてくる人とは縁を切ればいいだけです。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(2)★★


「笑わせるより笑われろ」とはよく言われます。
これをシンプルにいうとタイトルの「笑われ力」という言葉になります。
オレンジの装丁に白字で「笑われ力」と書いてあり、
インパクト抜群ですね。


ナレッジ(3)★★★


第2章で紹介される「笑われるための公式」及びその具体例、
ここが本書のキーポイントです。
私たちが使いやすいように、公式も非常に具体化されているのですが、
いざ日常的に使いこなせるかというとかなり難しい!
常日頃ネタになりそうなことを考えている必要があるなあと
考えてしまう次第です。
詳しく取り上げませんでしたが、
第4章のメールを送る上での+αのテクニックもかなり参考になります。


スキーム(3)★★★


流れとしてはすごくいい出来で、
考え方→公式→実践例→準備方法→トレーニングと展開します。
しかしなんというとか、
これだけ丁寧に提示されても"使える気"にならないのが
この本の不思議なところ。


総合(2)★★


立ち読みの時点では、第2章(笑われるための公式)や第4章(メールのやり取り)などの
即効性のあるナレッジに惹かれて購入したものの、
じっくり読んでみると第1章(笑いに対する考え方)が光っています。
ここでは、笑いの裏側にある要素として、
誰にでもあるコンプレックスや欠点とどう向き合っていくか付き合っていくか
が記されており、少し自己啓発寄りの内容として楽しめます。

| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 21:55 | comments(0) | - |pookmark
ウェディングプランナーになりたいきみへ (株式会社ブラス/ウェディングプランナー育成会)

評価:
ウェディングプランナー育成会
幻冬舎メディアコンサルティング
¥ 1,260
(2008-10)


もし外資の保険会社の営業マンになってくれと言われたら、
どんな気持ちになりますか?


とりあえず先が真っ暗な、必死な人生になりそうな気がしません?(^^;)
保険の営業というと、家族・友人は売って当たり前、
その上でどれだけ+でONできるかが問われていると聞きます。


‥ちょっと敬遠したい職業ですよね。
でも、やっている人がいます。


実は友人にそっくりそのままの立場の子がいて、
驚いたことに、あまりにも楽しそうに働くので、
「何がそんなにおもしろいの?大変じゃない?」という質問をぶつけてみました。


そうしたら、友人は自信満々に言います。
「保険ほどわかりにくい商品もない。数字もキツい。そのうえ人も辞めていく。
でも、そこで残ることができれば営業として成長できる。そんな自分を見てもらいたい」


ひるむ様子がないので冒頭の疑問も聞いてみました。
「家族や友人に売るのって嫌じゃない?」


「保険ってわかりづらいけどとても大切なもの。
だからこそ、自分が親しくしてきた人には、きっちり説明した上で納得して契約してもらいたい。
押し売りは確かに疲れるだろうけど、商品に自信があるから苦にはならない。
あと、普通に過ごしてたら再び関わることができなったような人とも、
こうして定期的にコンタクトを取ることができるのはこの仕事の特権」と語ってくれました。


ここまで語られると、思わず契約しちゃいますよね(笑)‥ダメか。
でも営業はこれくらい前向きのミッションを持っていたいものだと思いました。

友人の発言をまとめると、
・誰もやりたがらない仕事ゆえに営業として成長できる
・わかりづらい商品をわかりやすく説明したい
・親しい人との定期的な接点ができる
というミッション(やりがい)が浮かび上がってきます。


どんな仕事にも浮き沈みはありますが、
特にキツいと言われる業種/職種の中で、信念を持ち続ける姿には励まされます。


今回取り上げるウェディングプランナーという職種も、
私たちが目にする、
カウンターで華やかにカップルに対応するイメージや、
式場や披露宴会場で颯爽と場を仕切るイメージは表の顔。
裏の努力を知ることで、よりいっそう成長感のある仕事だと納得させられます。


私自身は幼児の教育サービスに携わってきた身で、
今後は小規模化していく"家族"が
どうまとまっていくかを考えるサービスが必要と考えています。

その"家族"=家庭ができていく一番最初の過程にある、
結婚に関するサービスは、きっとこれからの世紀にすごく重要で、
かつやりがいのある仕事だと感じずにはいられません。


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■本書の構成


はじめに:ウェディング業界のトレンド
Case1〜11:各プランナーの物語


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■立ち読みのポイント


⇒212ページ【 ブライダルサービスの魅力と特徴 】


サービス業のマーケティングの基本は、集客・継続・紹介の3点セットです。
これは学習塾でもレンタルビデオ屋でもレストランでもそう。


でもブライダルは少しだけ異なっています。
本書にあるように、「同じ人がリピーターになることはない」ことです。


この章では、本当に新郎新婦との関わりを大事にしているプランナーの物語を例に、
プランナーに大切な資質として、「人が好き」なことを挙げています。


なぜならそれが「新郎新婦の親族や友人たちが未来顧客になり得る」(本文より)から。
先ほど挙げたサービス業のマーケティングの基本における「紹介」の要素です。


たいていの人は地元で結婚式を挙げますから、
言われてみれば漠然と思い浮かべるのは自分が参列した式場が候補ということになります。
その式や会場の雰囲気は自分の判断にも大きな影響を与えます。


「新郎新婦とは一期一会、でも人を介してどこかでつながっている」ところは、
本当にこの仕事の魅力だよな〜って羨ましくなっちゃいます。


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それでは5点満点での評価です。


タイトル(2)★★


私が利用しているあおい書店では、業界研究の棚に置いてありました。
ブライダル関連の著作はまだまだ発行点数が少なく、
業界研究本やムックを除けば2・3点に留まります。
規模や知名度を考えると、この分野はもっと出版されてもいいはずです。
ど真ん中すぎるタイトルも、
読みたい読者が探しやすいタイトルでありいいですね。


ナレッジ(2)★★


ウェディングプランナーはやりがいがすべての職種。
結婚式という大きなイベントを取り扱う限り、必ず失敗がつきものの仕事です。
変に「どんな風に場を仕切ったらいいか」みたいなナレッジよりも
「いかにやりがいが潜んでいるか、自分だったらどう乗り越えられるか」
を知ることの方が志望者にとっては大事だと感じます。


スキーム(2)★★


読みやすい文量で、物語ごとにプランナーに求められる資質を紹介するスタイルは、
ただの自社営業マンの武勇伝ではなく、説得力があって好感が持てます。
特にプランナーが傷ついたところ、焦ったところをきちんと書くことで
リアリティのある成長記録として受け止められます。


総合(2)★★


東海地域でハウスウェディングを展開するブラスに所属している
プランナーの体験記が元になっているのですが、、
この手の本にありがちなPR要素がとことんまで押さえられていて、鼻につきません。
プランナー志望者はもちろん買いです。
他の人も読み物としてはけっこういけますよ。
同じ仕事でなくても、別の立場で頑張っている人のことを知るのって元気が得られますよね。

 

| サービスマネジメント(接客・商業施設・店舗経営) | 14:46 | comments(0) | - |pookmark
アクセス解析徹底活用術 (池上正夫/上島千鶴)

評価:
池上 正夫,上島 千鶴
毎日コミュニケーションズ
¥ 1,680
(2008-02-23)


もともとこのブログを立ち上げたきっかけは、
「サイト運営担当者になった、でもWEBの知識はない!」といったことでした。


リアル媒体のプロモーションには自信があったものの、
WEBって???という状況。


特に困ったのがSEOやアクセス解析といった”実績”に直結する分野でした。
そもそも周りに詳しい人がいない上に、
SEやデザイナーの人でも「なんかヤフーに登録するといいらしいよ」という
まあもっともな回答しか得られません。
それで簡易アクセス解析機能のあるJUGEMを選んだんですね。


サイト開設後も問題は続きます。
自身の知識不足は本やセミナーで解決できたのですが、
経営陣へのレポートがまた厄介でした。


おそらく多くの企業と同じように、
「SEO!SEO!」というわりに、経営者自身にあまりWEBの知識がないのです。
「とにかく検索順位で1位を取ること!」
「クリックしまくってページビューを増やすこと!」
などの難題が課されました(笑)。


SEO同様、アクセス解析も
実際に使う側になった視点で紹介された情報でないと役に立ちません。
今回ご紹介するのはどんな企業のWEB担当者になっても
参考になるであろう最強のアクセス解析入門書です。


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■本書の構成


プロローグ:アクセス解析を使う目的
第1章:アクセス解析の機能、用語
第2章:解析ツールの種類
第3章:現状把握と目標の立て方
第4章:具体的な活用方法(BtoBサイト)
第5章:具体的な活用方法(BtoCサイト)
付録:チェックシート、用語集


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■立ち読みのポイント


⇒38ページ【 解析ソフト 】


WEBの担当者はサービスのリリース納期に追われています。
解析ソフトについても、
「だいたいの機能はわかった。で、どれを選べばいい?」となってきます。
たいていチームの人数はいませんから、
いちいちセミナーに出て聞きに行っている暇もありません。
前述のように誰か解析ソフトを使っている人から使用感を聞くのみです。
(それもたいてい”満足している”という答えが返ってきがち)


本書ではビジュアルとともに代表的な解析ソフトの機能が紹介されます。
たとえば、自分も使ってみたいと思った『Visonalist』のクリック・アット・グランス機能。
クリック率を実際のWEB画面上に表示できるものです。
自分は当時別の解析ソフトを使っており、
クリック率のサマリーは、URLそのものでで一覧化される状態で、
ぱっと見どこのページのことかわからなかったのです。
これを知った時は画期的でした。


機能については後から付け足すことができないため、
「知っておけばよかった」とならないようしっかりとした比較が必要です。
本書でアクセス解析について学びつつ、
解析ソフトそれぞれの機能を知るのも手です。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(1)★


タイトルが平凡なうえに装丁が社会科の教科書のように地味なので
めっちゃ目立ってないです。
アクセス解析本自体の少なさと内容の良さで
書店では平積みになっていますが、もったいない‥
内容が完全にビジネスのネットマーケ担当者向けなので、
もう少しその色気を出した方が盛り上がります。
「アクセス解析バイブル」とか「アクセス解析使い倒し術」とか、
直球かつ網羅的・希少価値的なニュアンスのタイトルがしっくりきます。


ナレッジ(5)★★★★★


経営陣に、あるいは対社外にレポートすることを意識した構成です。
用語や指標といった基本中の基本から、
解析ソフトの機能まで紹介があります。
アクセス解析はソフトによってレポートの仕方が異なってくるので、
ソフト選びは非常に大事です。
代表的なソフトが得意としている機能を紹介することで
解析ソフト比較の要素も果たしており、
ビジュアルで解説されているのでわかりやすいです。


スキーム(5)★★★★★


本やセミナーは読者を動かしたら"勝ち"だと思います。
その意味では本書は大勝ちです。
前半で動くための知識整理を行い、中盤からは
目標値の立て方、サイトタイプ別の指標の立て方、社内体制の組み方を、
図表とともにしっかり解説してくれます。
営業用にここのナレッジをぼかしてしまう解説書やセミナーも多いですが、
本書では完全公開してくれています。


総合(4)★★★★


実際に解析ソフトを使う立場になれば、
これほど参考になる書籍はないと思います。
WEBは枠組みを固める作業がたいへんパワーがかかる部分なので、
本書を有効活用すれば自分のリソースを一手に集中することが可能です!

 

| SEO(リスティング広告・アクセス解析) | 00:42 | comments(0) | - |pookmark
投資効率を100倍高めるビジネス選書&読書術 (藤井孝一)

評価:
藤井 孝一
日本実業出版社
¥ 1,575
(2008-10-23)


意外なことに、「ブログをやっている」ことはけっこうインパクトがあります。
私の場合、ブログのテーマ以上は明かしていないのですが(恥ずかしいじゃないですか〜)、
相手から興味を持って質問されます。


思えばブログって時間をかけてまで公開したい趣味みたいなものなので、
趣味や特技といった通常私たちが最初に知りたい相手の情報と
よくマッチするのでしょうね。


ブログによって、その人が
「今どんなことに関心があるのか」(最近のエントリー)
「どの分野のナレッジを積み立てているのか」(カテゴリ)が明らかになってきます。
ん〜、ブログってすごい。


続けるのもまた容易ではありません。
更新しないと逆にかっこ悪いじゃないですか!(よくこんなことが言えたものだ‥)
そのへんがミクシィと違って油断ならないところです。


私の場合、ビジネス本書評をドメインにしているので、
それなりに産みの苦しみがあります。


最初の関門は、やはり1冊の本を読みきるということです。
買った本のテーマに”今”相当の関心がないと未だに最後まで読みきれません。
マンガがすらすら読めるのは続きが気になるからですよね。


↓↓ここで私なりに本書にならって選書&読書術をまとめてみたいと思います。 ↓↓


≪選書≫
  ・タイトルや装丁で気になる本は取り合えず手にとってみる
  ・まず目次を見て気になるテーマやナレッジがあるか探す
  ・気になるテーマやナレッジのところを2〜3箇所立ち読みする
  ・役立てそうだ、読み物としておもしろい、読み切れそう、を条件にジャッジをする
  ・気になる本は間を置かずその場で買う


≪読書術≫
  ・買ったらできるだけ早いうちに読む(2週間くらい)
  ・読む時間は週末や昼休み、読む場所はカフェに入る
  ・気になる箇所は赤ペンでアンダーラインを引く(読書時、赤ペンは携帯)
  ・読み終えたら赤ペン箇所を見返して特に気になった箇所に付箋を張る


こんな感じです。
たくさん読んでいても進まない本は進まないし、書けないときは書けません。
ジタバタせずに大枠で見たときに習慣化されていればよしとしています。

面倒なことをいかに面倒でなくすか、
本書では私が実践する読書術より先を行くナレッジを教えてくれます。


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■本書の構成


第1章:読書を始めるメリット
第2章:本の選び方・探し方
第3章:活きた力にする読書法
第4章:読後の姿勢
第5章:読書をきっかけにした人脈の広げ方
第6章:読書レポートの作成法


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■立ち読みのポイント


⇒24ページ 【 従業員貸し出し制度 】
⇒152ページ【 知識の共有 】


著者が経営する会社では、
著者の蔵書を社内で貸し出しできるそうです。
自分がやりたかったことをやられてしまったな〜という感じ。
ていうかなぜ多くの企業はこれをしない!?


本を買うのはお金がかかるので、
現実的な問題としてキャリアップに執着していないと
普通の人はそうそう何冊も買えません。


「あのテレビ番組おもしろいよ」とか、「あの店おいしいよ」とか、
私たちはメディア以上に親しい人の意見を参考にしています。


同じ企業で同じ事業領域に関わっているなら
求められるスキルは同じテーマであるはずなので、
なおさらナレッジを共有しない手はないわけです。


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⇒94ページ 【 具体的な読書術 】


読書に最適な時間として電車での移動時間が挙げられます。
TOEICなどの勉強法本でもよく紹介されているように、
他に何もできないような状況の方がかえって読む気になるわけです。


でも、電車内で上記の読書術を実践すると問題が‥
そう、アンダーラインを引く時に手元がブレるのです。
平地を走る路線だといいのですが、アップダウンがある路線だと引き損ねます。
(授業中、居眠りした後のノートのように)
これはけっこうストレスになっていたので、カフェが最適という結論に行き着きました。


この章で紹介されている読書術は3色ボールペン方式の先を行く
”使える”読書術です。


たとえば、アンダーラインは該当箇所すべてに引くのではなく、
行の文頭に横線を引っ張って「!」印をつけるなどの工夫が紹介されます。
言われてみればなるほどなのですが、
日本人は消費が早いわりにモノを大事にする癖があるせいか、
けっこう本を汚すことに抵抗を覚えます。
(カバーの上に書店のカバーをかけるくらいだから‥)


他にも、思ったことを余白に書く、裏表紙にメモをまとめるなど、
”使い倒す”ワザがたくさん紹介されます。
結局読んだことをブログやツールで公開するとなると
振り返りのしやすさが重要になってくるわけで、
活きた読書をいかにするかはとても大事なわけですね。


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(3)★★★


書店に行くと速読本や要約本が増えてきています。
それだけ短時間に良いものを吸収したいご時勢、
まともに中身を読んでられないわけです。
でも、本当に大切な本は内容をしっかりと押さえていきたいもの。
昔、予備校で現代文読解を教わったように、
自分なりにどう読むかスタイルを確立する必要があります。
著者がメルマガで読書レポートの実績をつくり、
今度はその読書術ノウハウを公開するという流れなので、
タイトルの『選書&読書術』は説得力が高まります。


ナレッジ(5)★★★★★


本は基本、自己完結型メディアのように思われます。
広告宣伝を考える時でも、
テレビよりも雑誌の方がターゲットをセグメント化できることはよく言われています。
合コンで、お笑い番組の話は出てきても、本や雑誌の話はあまりしません。
プライベート性が高いからですね。
しかしそこを逆手に取って、
人と話すときにはプライベートなことを話すほど親密度は増しますから、
同士であれば本をきっかけに話題を広げることができます。
著者が趣味としてだけでなく仕事の人脈構成にいかに本を活用してきたかにも
触れられているため、”読書”の幅を広げてくれる内容になっています。


スキーム(5)★★★★★


書評を書いている人の著作だけに、まとまってます。(私と違って‥)
ぱっと見、箇条書きでナレッジが連ねてあったり
チェックシートがついていたりして、簡潔すぎる印象を受けますが、
通して読むとそんなことはありません。
選書〜読書術〜レポート作成術〜人脈構成という流れが
この本を読むモチベーションときれいに相関しており見事な構成です。


総合(4)★★★★★


いわゆる読書ノウハウ本は身にならない傾向がありました。
「ブログで公開するといい」のようなメリットや
「細切れの時間を使おう」のような時間術の紹介に留まります。
私たちが知りたいのは、その先の「どんなブログが書きやすいのか」とか
「どんな文体なら読んでもらえるか」といった情報です。
これらはやはり著者が実際に悩んで実践していないと書けないこと。
本書はまさにこれから読書レビューを始めたい、
本を使ったプロモーションやコンサルティングを考えたい人にぴったりの1冊です。

 

| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 21:50 | comments(0) | - |pookmark
瞬間 交笑術。 (溝端隆三/徳田神也)


飲み会って好きですか?最近出ていますか?
正直、私はウルトラ苦手です。


原因は明快で、自分が「おもしろくない(人物)」から。


ブログで「話し方」に関する本を何度となく取り上げてきました。
それくらい人と話すことにテンパってるわけです。


さて、苦手と言いつつ普段参加率の良い私は、
先日の会社の飲み会にも参加してきました。


業務が夜中まで押したたため、
深夜3時くらいから遅れての参加です。


もともと翌日が旅行に行く日だったため、
「今日の飲みはごめんなさい〜」と同僚・上司に告げていました。


いざ遅れて店に入ると、
「よ!委員長」「お祭り男」と声がかかり、同時に
「あれ、来れないんじゃなかったっけ?」と上司から微妙な問いが投げかけられました。


そこは用意してあった答えで、
「いや、サプライズゲストのつもりで。フリですよ〜」
とか言ってかわしました。


問題はここから。
「それじゃあ仕切り直しの乾杯の挨拶もお前に頼もうかな。
あ、今までの経験人数も言ってね。みんな言ったから」との言。


―皆さんならどう切り抜けますか!?


というわけで、好む・好まないに関わらず、
面白い話ができるかどうかも別として、「返しワザ」は社会人の必修科目です。


笑いを求めてくる上司にひと泡吹かせたい同志は、
ぜひ本書をテキストに対策を考えましょう!


──────────────────────────────────────
■本書の構成


※章別の構成になっていないため、要所だけ抜粋します。


・言葉を言い換えるボケ
・つっこまれるためのポイント
・つっこみの基本
・振りの作り方
・悪意あるつっこみへの切り返し方
・のりつっこみの仕方


──────────────────────────────────────
■立ち読みのポイント


⇒74ページ【 あるある話にオチはない 】


素人が、というか私がよくやってしまいがちなのが、
「おもしろかった体験談」です。
著者に言わせれば、それ以上広がらねーぞ、と。


じゃあどうしたらいいの?というところに
きちんと回答を用意しているところが本書の優れているところ。


体験談の最後にありえないウソを入れてオチをつけなさいというアドバイスです。


話ってそこから展開することが重要です。
「こんなことがあったんだ」→「ふ〜ん‥」を、
「こんなことがあったんだ」→「ふ〜ん‥」→「まあウソだけど」→「ちょっと何それ〜」的な
展開に変えたいわけです。


文章で書くと地味ですが、
実際のトークでは”それだけで”オチをつけられる一本背負い的なワザです。


----------------------------------------------------------------------------


⇒120ページ【 「●●がタイプなんだろ?」に対する切り返し 】


社会人ともなると、「好きなタレント」(特に異性)ひとつ答えるにも
かなり立場を意識するものです。


学生の頃は適当にグラビアアイドルを並べていてもぜんぜんオッケーだったのが、
時と場合によっては、「アイドルオタ」引いては「ロリコン」扱いをされかねません。
かといって女性誌に出てくるモデル名を出してスカしてみても
「知らな〜い」「誰それ?」って言われてもっと冷えます。


リアルに「同僚の中で」とか「部署内で」とかの括りになると
タイプの子がいようがいまいがもっと回答に気を遣います。


そんな時に、本書がお勧めする返し―「ここ最近はそうだね」


どうです?すごくオトナな回答であると共に、回答しろよという相手の要求も満たしています。
これで聞いてきた相手が満足するかどうかは別として、
ひとまず回答の義務は果たしました。


応用を利かせてバリエーションを用意しておくと、
しつこい相手も撃退できそうです。使っちゃいましょう!


──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。


タイトル(0)−


タイトルの意味はわかります。
でも、ストレートに落ちてきません。
テーマが笑いであればなおさらあまり考えずに手に取れるタイトルづけが欲しいところです。
代替案として、
『誰も教えてくれなかったボケ&ツッコミ攻略法〜あなたはどっちのタイプ?』はどうでしょうか。
本書が優れているのは、類似本であまりお目にかかれない
ツッコミの仕方にもバリエーションを豊富に持たせている点です。
これをもっとプッシュできたら、
「お、そうだよな。ツッコミについても勉強したかったんだよ」という殊勝な人が
手にとってくれるかもしれません。
少なくとも今のタイトル・サブタイトル・キャッチコピー・装丁(カバーレス型)からは、
怪しいサブカル本のイメージしか思いつきません。
内容がすごくいいだけに、超もったいないです!!


ナレッジ(5)★★★★★


お笑い本の中では間違いなくダントツのナレッジ集です。
しかも優れているのは、単に事例を載せるだけではなく、
きちんと考え方のステップを記述しているところです。
ボケ方のバリエーションは間違いなく広がります!!!


スキーム(3)★★★


章立てされていないため、さぞかし読みづらいかと思いきや、
そうでもありません。
最初の方にオーソドックスなボケとツッコミの事例/考え方を持ってきて、
後半にノリツッコミや単発の飛び道具などを用意している構成です。
ですので、ぱっと見荒唐無稽な並び方をしているように見えますが、
通しで読んでみるとなかなかよく考慮された並びになっているので、
そこは安心して買っちゃってください。


総合(3)★★★

とくかくタイトル・装丁、そして販路(あまりというかほぼ普通の書店では置いていない)!
これらの難点がなければ(そして目次をもう少し整理したら)★4は行っていた逸品です。
内容はどのお笑い本よりも今のとこお勧めです。
きっと立ち読みだけでは満足できなくなるでしょう。


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 00:40 | comments(0) | - |pookmark