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モテ写 (澤口留美/薮田織也)

評価:
澤口 留美
アスキー
¥ 1,470
(2008-02-13)

セミナーなどで六本木ヒルズに行く時、
周りの景色に合わせてけっこう華やいだ気分になります。

特にメトロハットからエスカレーターで
地上に抜けていく時の瞬間は大好きです。


こういう時って、歩いていても背筋をしゃんとてみたり、
手足は左右交互なってるか確認してみたり(笑)、
まあ何かと意識しますよね。


でも、普段はどうでしょう。


最近「やべえな」と思って直したのは、
電車待ちやエスカレーターでの”立ち方”です。
要するに何もすることがなく立ち止まっている時。
気を抜くとけっこうヤバいです。

一番ラクなのは正面立ちですね。
でも、これがけっこう格好悪い!!
数秒、あるいは数分そのポーズで立つからには
あまり野暮ったいポーズはしたくないものです。


自分の場合は、とにかく足を正面に向けて揃えることだけは
NGにしようと決めています。
何も華麗なポーズをするわけではなく(ジョジョ立ち?)、
自然でいてカッコイイ見せ方をしたいですよね!


今回ご紹介する『モテ写』は、
もともと写真映りをよくしよう!というテーマの本ですが、
撮影上とても大事なポージングについても言及があって、
とりあえず読むしかない1冊です。


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■本書の構成


●基礎編
 ・基本的な立ち方、座り方
 ・顔(目・唇)、身体(胸・腕・手)の魅せ方


●応用編
 ・部屋、景色との調和の保ち方
 ・小道具の使い方


●写真編
 ・代表的なNGショット


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■立ち読みのポイント


⇒36ページ【 キャッチライトの法則 】


私たちが顔のどのパーツを最初に見るかといったら、
やはり”目”です。
目力という言葉がある通り、目にはその人の意志を感じます。


昼間の室内でポートレートを撮ろうとすると、
やけに生気のない写真が撮れたりします。
これを避けるべく、目から全体を輝かせる方法を本書は紹介しています。


「キャッチライト」といって、光源に顔を向ける基本技術です。
特に屋内/屋外問わず、強い光源が周りに無いような場合に、
意識して窓の外を見たり、白い壁(光が反射する)の近くに行ったりして、
目に光を入れる、これだけもまったく違う出来栄えになります。


実際に自分も試しで意識するようにすると、
同じシチュエーションでもまるで違う出来栄えになりましたよ。


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⇒72ページ【 シャッターチャンス 】


友人とテニスを楽しんできた折、撮りあった写真を眺めていました。
すると、良い写真には共通して「プレーを感じさせる要素」が入っていたのです。
これからボールをレシーブしようとしている、
サーブの態勢に入る、ペアで声を掛け合っているなどなど。
記憶に残らない写真は、「何をしている状態かわからない」という
もっともな顛末があります。


著者によれば、
 ・動作が完了する一歩手前を収めること
 ・見る人の想像力に訴えかける状態をつくること
それがシャッターを切るタイミングなのだということです。
決して動作に完全にONした状態では撮ってはいけない
(それでは遅すぎる)ということですね。


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それでは5点満点での評価です。


タイトル(3)★★★


「モテ」が俗っぽい感じですが、
サブタイトルが「キレイに見せるポージング集」なので、これでうまく中和しています。
表紙での両者のジャンプ率(対比)もメリハリが利いていてきれいです。
ポージングの本、しかも基本に沿ったポージング本は
あまりお目にかかれないので、それだけでも貴重な1冊です。


ナレッジ(4)★★★★


”撮影”は何回も撮ることが基本ですが、
私たちが写真を撮る時、通常1回勝負です。
ここでいかにいいショットを撮れるか、
あるいは撮ってもらえるよう指示できるかは重要です。

その時にどんなことに気をつければいいか、予習するのに最適です。

スキーム(3)★★★


基礎と応用とに分け、
かつキャッチライトやポージングといった大事な点を
繰り返しを登場させ、意味づけを与えていくところにまとまりを感じます。


総合(3)★★★


カメラ本というとマニアックな機械操作を求めることが多く、
あまり軽い気持ちでは入り込めません。
また、『TOKYO1週間』で出てきそうな写真の映り方特集は、
手っ取り早く表情のかわいらしさを演出するものであって
自分撮り以外に応用を利かせることは難しかったりします。
本書は、軽く読めて、でも基本もしっかり押さえている良書。
あまり男性が買っても‥というのはありますが、
これを読んでかわいく彼女を撮ったげましょう!

| マーケティング/プロモーション(PR・撮影技法) | 00:26 | comments(1) | - |pookmark
お笑い芸人の合コンに学ぶ心理戦術 (やるせなす/中村豪)

TBSでウンナン司会の『ザ・イロモネア』が放映されてます。
芸人さんが舞台に立って、
モノマネ、ショートコント、一発ギャグ等々のお題に挑戦し、
観客を笑わせていく番組です。

素人を笑わせるという構成では、
テレビ朝日でタカアンドトシがやっている『お試かっ!』でも、
やはり、オヤジ世代の観客、女子中学生の観客、というように、
新しいネタをフレッシュな層にぶつけていくという点で同じです。

注目したいのは、
両番組とも笑いをトータルで判断しているところ。

『イロモネア』では、各お題ごとに笑わせるべき人数が決まっており、
制限時間内で何回でもネタを披露することができます。
時間ぎりぎりになると芸人さんも焦って
とにかく思いつくものすべて仕掛けてくるところが見どころ。

『お試しかっ!』では、完全に準備されたネタを披露する形にはなりますが、
次々とネタをスイッチしていって、
やはり制限時間内で何人まで笑わせることができたかをウォッチします。

私たちが見ている芸人さんは、いつも完璧な状態でテレビに映ってきました。
ネタ見せ番組の代表格である『エンタの神様』では、
ネタが決まるまで何度も撮り直しをするそうです。

この流れに反するかのように、
”その場で”いかに笑いをつくれるかが試される番組が出てきたように思えます。
(ウッチャンナンチャンがつくる番組はその意味で当時すごかった)

その場の笑いといえば、合コンは最たるもので、
取り立てておもしろくない私のような男子にはある種の試練でもあります。

でも、デートが1対1なら、合コンはチーム戦。
いかにして皆で場を温めることができるかが重要です。

そのために自分が何をすべきか!?
笑いの神である芸人さんに学ぶのが今回ご紹介する本です。

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■本書の構成

序章 :席による攻め方の違い
第1章:着席〜乾杯までの笑いの取り方
第2章:会話の弾ませ方
第3章:恋ネタ・下ネタの振り方
第4章:ピンチの切り抜け方
第5章:優しさ・フォローの入れ方
第6章:タイプ別女子の攻略法
第7章:女子との距離感の取り方

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■立ち読みのポイント

⇒72・82ページ【 すべてをフリと考える 】

芸人さんがすごいのは、
「どんな状況からでも笑いに変える」タフさを持っていることです。

よく見ていると、編集を経てオンエアされている番組ですら、
「その笑いはちょっとな‥ウケてないじゃん」というコマが必ずあります。

たとえば『アメトーク』で、誰かが熱く語り、観覧席のお客さんはシーンという状況が発生する。
普通に考えるとちょっと冷えます。

でも、ケンコバあたりが、ネタを広げたり、芸人につっこんだり、自分で落としたりして、
最終的には笑いに持っていきます。

たぶん100発100中の笑いはどんな芸人でも難しくて、
「笑ってもいい空気」をつくることの方がもっと大事なのでしょう。

本書では、合コンの開催場所:飲食店ならではの利を活かして、
注文・料理を使って笑いを取る方法や、
盛り下がったときの挽回ネタが紹介されます。

すごいのは、
・反応がない
・しゃべらないコがいる
といった究極の場面(私が”カテナチオ”と呼ぶ状態)でも、
そのことをフリとして笑いを引き出す方法が書かれています。

普通に考えたら、
合コンのような初対面で人と仲良くならなければいけない場所って
とてもストレスがかかるもの。

本当の笑いの本質は、
ただ人をからかったり、言葉のゲームを楽しむ”面白さ”ではなく、
その場にいる相手を安心させる笑いなのでは、ということに気づかせてくれます。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(4)★★★★

この本を手にした直後の先日、
おしゃれな映像でデートプランを紹介する番組『恋愛百景』(テレビ朝日)で
著者の中村さんが合コンの虎の巻を語る回が放映されました。
自然なトークのシーンも多く出てくるのですが、‥とにかく言っていることが可笑しい。
本書は、「ぼくらこんなコンパをやっています」というスタンスではなく、
「こういうコンパはどうでしょうか」というスタンスで語られているので、
タイトルも中身を読む気にさせてくれるいいネーミングです。

ナレッジ(5)★★★★★

例として紹介されているコメントが本当に笑えます。
そのまま使うかどうかは別として、
シーン別に紹介されていますので、
自分の中でいろいろとアレンジをきかせることが可能です。
「話さなきゃ」だけでは合コンの場は持ちません。
周りのあるもの・相手の性格をよく見て、
その場にあるすべてをいかに引き出すかが勝負のカギです。
ただの場しのぎのテクニックではなく、
本番で発揮できる力を身につけるヒントを得られます。

スキーム(1)★

合コン本にありがちな構成力は弱さが本書でも目立ちます。
入店〜本番という時系列に沿って編集されてるところは良しとして、
ナレッジがかなりばらばらに登場するので、読みにくく、かつ後から探しにくいのです。
重複するナレッジをある程度絞ってまとめるとだいぶ締りのある構成になるのですが。

総合(4)★★★★

今までの合コン本は、「いかにして笑いを取るか」が命題であり、
こんなテーマで話せ、タイプ別にはこう攻めろ、みたいなものが紹介されました。
合コンに行っていて思うのは、「そううまくいかねーぞ」と。(笑)
これらはすべて相手のノリがよかったときのもので、
一発勝負の合コンでそうそうグループの相性が合うわけではありません。
そう考えると、「いかにして盛り上げるか」よりも、
「いかにして盛り下がらないか」という観点はすごく重要です。
本書ではむしろ、いかに自分たちが面白いかをほのめかすことよりも、
いかに相手を引き出すかという視点でテクニックが語られており、
これこそどんな場面でも応用が利くものだと思います。


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| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 06:00 | comments(0) | - |pookmark
土曜日力の鍛え方 (小石雄一)
評価:
小石 雄一
アスカ・エフ・プロダクツ
¥ 1,470
(2008-08-12)
カンブリア宮殿(テレビ東京)のエンディングで、
司会の村上龍が経営者であるゲストに必ずこの質問をします。

「人生における成功の定義って何ですか?」

けっこう難しい質問です。
成功事例の積み重ねで番組に呼ばれるくらいなので、
ゲストは皆、一家言持っています。

でも、番組後スキャンダルで失脚してしまったゲストもいますし、
業績ベースでいえばどの企業も浮き沈みがあります。

では、成功の定義とはいったい何なのか?

この質問の本当に難しいところは、
「本人しか答えを持っていない」というところです。

中学生くらいの時に、
どんな仕事をして、何歳で結婚して、子どもは何人いて‥
みたいなことを予想したことありませんか。

今、誤差を測ってみると、とんでもないことになってたりします(笑)。
そう人生うまくいかないもんだと。

このギャップは、設定した基準が親や周りの大人にあるからでしょう。
つまり、自分にとって意味のある基準にする必要があります。

20代後半になると、「選ぶ」機会が増えます。
転職するのかしないかの、結婚するのかしないのか、子どもを持つのか持たないのか。

どこに自分の基準を置くのか、
流されつつも「選択」していくことを求められます。

成功の定義と成功へのステップを考えるにあたって、
関心のあるテーマ、働きたい環境、自分のスキル、友人や家族の支えは欠かせません。

どのようにして活用していけばいいか、
ヒントを本書に求めることができます。

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■本書の構成

第1章〜第3章:土曜日の時間の使い方
第4章:人脈の広げ方
第5章:周りとの付き合い方

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■立ち読みのポイント

⇒24ページ【 ゴールは自分で設定しろ 】

私が社会人になる時に、
比較的名が知れた老舗企業に就職できたので、
自分の人生はこれで安泰だと思っていました。

しかし、出世競争で社内営業に明け暮れる上司・先輩を見て、
本当のトップになった時に、自分に力がないとヤバいと思い、
ピンポイントで転職を決意しました。

転職をすると、一般的には安定や出世とは程遠い世界が待っています。
でも、それでも転身してみてよかったと思えるのは、
やはりひとつの企業にいたのでは得られないスキルがつくから。

著者は、「他人と比較している限り、どんなにお金持ちになったとしても
その上がいるもので、ジレンマからは逃れることができない」と述懐しています。

成功基準のひとつに、お金(年収・インセンティブなど)という富があります。
でも、生活や家庭との釣り合いを取るのは自分だということですね。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(3)★★★

平凡といえば平凡なものの、シンプルで力強いタイトルです。
オビもけっこう良くて、
「仕事もないのに会社に行っていませんか?」
「ネットを眺めて過ごしていませんか?」
など、いつもではないにせよ「あるある」という状態を指摘してくれます。

ナレッジ(2)★★
人生論的色彩が濃く、具体的な事例やテクニックはあまり語られません。
たとえば人脈を広げるというテーマにおいて、
テーマの重要性を読者にわからせた後に促すプッシュすべき項目、
つまりこんな交流会に出てみては?などの外部情報が出てきません。
そのため、私のように怠惰な読者を動かすには物足りない内容です。

スキーム(2)★★
モチベーション〜タイムマネジメント〜コミュニケーションをテーマに構成され、
ソツのない構成です。

総合(2)★★
メインはスキルアップ・人脈構築の話ですが、意外に第5章あたりがいい味を出しています。
著者自身がサラリーマン生活で辛かったとき、何を思ってやり過ごしてきたかが語られており、
気分が落ちている時に読むときっと励まされます。


JUGEMテーマ:ビジネス


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 08:40 | comments(0) | - |pookmark
話し方・マナー・演出のコツがわかる 新郎新婦のあいさつと手紙 (ゴトウライタ)
評価:
ゴトウライタ
高橋書店
¥ 1,050
(2008-06-14)
『ゼクシィ』(9月号)の特集で、
「今すぐ使えるオリジナル演出100」が出ています。

使えるネタもそこそこある中、
バルーンを降らすのような「迷惑??」な演出もあっていろいろです。

先日、船井総研のブライダルセミナーに参加したところ、
今は「マグロの解体ショー」もやるみたいで、
生臭そう‥という心配は他所に会場側も趣向を凝らすのにたいへんそうです。

さて、披露宴でどんな演出を組むかはもちろん大事ですが、
演出の要となるのはやはりスピーチ。
毎度披露宴ってドキドキです。

主賓の挨拶でやめてほしいのが、「会社案内」(笑)。
部長さんがわが社のディティールを説明し出してしまうケース。
また別の機会にしませんか?って。

また、突然参加者にスピーチを振る司会者がいますが、
これはNGだと思っています。
「何かおもしろいことを言ってくれるだろう」はあまりに人任せ。

親しいほど逆に適当なエピソードが見つからなかったり、
誰もが「忌み言葉」のようなルールを知っているわけではないので。
様々な世代が集う披露宴ならではの難しさがあります。

逆に新郎新婦側は、ある程度スピーチの「流れ」が決まっていますから、
どこをアレンジするか考えるだけです。
それだけに、スピーチの基本が身についていないとかっこ悪い!

私はテレアポ(から始まる新規営業)を成功させるために、
発声講座にまで通ったクチなのですが、
週1回2時間で全10回。長い!

もっと手軽にスピーチ(話し方)を学べないか、
そしてもうすぐ結婚しますというハッピーな方には、
今回ご紹介する本がマッチするでしょう。

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■本書の構成

第1章:披露宴でのスピーチの基本
第2章:ウエルカムスピーチ文例集
第3章:謝辞文例集
第4章:花嫁の手紙文例集
第5章:婚礼アイテムの工夫、演出の組み立て方、二次会でのスピーチ

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■立ち読みのポイント

⇒25ページ【 話す時のスピード 】

なぜスピーチにおいて原稿を読んではだめなのか?
―答えは「会話」ができなくなるからです。

私が参加した発声講座では、
ひとりで前に出てスピーチする訓練がありました。

原稿を見てしゃべれると、
言葉に間違いがないから話す側からしたら安心です。

でも、「言い間違えてはいけない」という思いから
ついつい視線が原稿に落ちてしまい、
参加者を見て話すことができない落とし穴があります。

スピーチにおいては、「誰が」「誰に」話しているかを
理解することが重要です。

直接的な会話をしていなくても、
理解してもらえているかどうか、参加者の表情を見なければわかりません。
なおかつ、原稿を読んでいると、
必要な補足であったりアドリブができなくなります。

よく言われている方法として、
「要点のみメモを残す」のは良い方法だと思います。
しゃべる内容自体を忘れてしまうと致命的なので、
エピソードのタイトルだけ控えておいて、
後はその場で膨らませる方法です。

本書でも、やはり話すスピードについての注意書きがあり、
「子どもに絵本を読み聞かせるくらい」のスピードでよいと書かれています。

お子さんがいない方は(自分もだけど)
読み聞かせのスピードがわからないかもしれませんが、
一緒に想像してみましょう。

ゆっくり読んであげるのはもちろんです。
ページをめくるとき、どうしますか?

そうです、おそらく子どもの方を振り返って、
表情を確認しながら、「この後どうなるかな〜」とか言うはずです。

この「間」がスピーチにとって大事なのです。
って私もプロでないですが、
とにかくしゃべりベタを解消しようと努力した中でもここはポイントでした。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(3)★★★

メインである「新郎新婦のあいさつと手紙」自体は凡庸です。
(婚礼系はあまりぶっ飛んだタイトルでは信用を失うので、
ひねりすぎない方がいいジャンルですね)
注目は枕にあたる「話し方・マナー・演出のコツがわかる」の方。
やはりひとつひとつの単語はありきたりなのですが、
3つ重ねることによって、「これが知りたかった」となってきます。
また、清廉なイラストを多用することで、
文例集にありがちな地味な印象を拭っています。

ナレッジ(1)★

基本的に披露宴のスピーチ事例集なので、
すぐに必要としない私(泣)には猫に小判です。
これから結婚される方はどんな感想でしょうか。
ただの事例集よりも優れている点として、
原稿事例の中に「間」であったり、「強調」であったり、
プロとアマで決定的に差が出る部分の注釈がついていて便利です。
結局はその人に身についているものなので、
普段から意識していないと改善することは難しいのですが、
披露宴1回のみであればこれで何とか乗り切れます!
(2回目以降の披露宴は、も・ばっちりっす☆)

スキーム(1)★

読者ターゲットを新郎新婦に置いているので、
ウエルカムスピーチ→謝辞→花嫁の手紙という構成は無駄がありません。
また、サプライズの仕込み方や二次会の挨拶まであって充実の内容です。
でも、せっかくなのでゲスト側の挨拶についても
もう少し知りたかったなあと感想を持ちました。

総合(1)★
著者が司会業をしていることでプロの視点から
実際に話すことを想定した原稿内容になっています。
立ち振る舞い方についてもアドバイスがあり、
「こういうものだ」と理解するにはぴったりです。


JUGEMテーマ:ビジネス


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 23:21 | comments(0) | - |pookmark
部下を動かす教え方 (ネクストサービス/松尾昭仁)
相性の悪い血液型ってありますか?
私の場合、公私ともにO型なんです‥

O型の方、ごめんなさい。
たまたま苦手な人にO型が多くて‥(でもO型で仲のいい友人もいますよ!)

リーダー経験のある人はお分かりの通り、
ビジネスで部下は選べません。
苦手なタイプの部下が出てきます。

イライラしますよね〜。
言った通りのことをしてくれないと。言ってなくて判断してもらいたいことを聞いてくると。
なぜこんなにも物分りが悪いんだって憤りすら感じます。

こんなとき、
私自身一番やってはいけないと気をつけていることは、
「原因を相手に求めること」です。

中学生くらいの時に塾に通って、
学校でわからなかったことがわかるようになったていう記憶ありません?

あれって塾の先生の指導がうまいからです。
決して、「何で話を聞いていないんだ!」「何でメモを取っていないんだ!」
「何で内容を忘れているんだ!」とは言いません。

なぜか?

「生徒の成績や学習態度が改善しない=教師の力量に問題がある」ことを
認めてしまうことになるからです。
むしろ直すのは己の方だと知っています。

良い悪いは別として、
いかにして勉強の話を聞かせるか、板書をノートに取らせるか、内容を記憶させるかが
彼らのプロ講師の仕事です。

ですから、まずは「自分の伝え方を疑う」よう努めるのが
教える側の礼儀です。

では、どのように伝え方を改善していったらよいでしょうか。
あまり教わることのできない「教え方」について、
本書をきっかけに触れていきましょう。

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■本書の構成

第1章:教える労力を割くメリット
第2章:教える時のポイント
第3章:不安に思っている部下を伸ばす方法
第4章:タイプ別の教え方
第5章:研修・セミナー講師時の教え方のポイント

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■立ち読みのポイント

⇒48ページ【 大事なポイントは繰り返す 】

私は転職をしているおかげで、異なるタイプの企業で、
様々な”上司”を見てきました。

人が伸びない組織には、上司に共通して次のような特徴があります。

1)『言ったよね』がすぐ出る

部下の指導でも、お客様とのやり取りでも、
ついつい「”自分”は”言った”しな‥」と考えてしまいます。

でも、「言った」かどうかはあまり論点になりません。

論理的には「言いました」「書いてあります」で、”自分の”優位を保つことができますが、
相手を”心から”納得させるには至りません。
それは問題を解決していないのと同じことです。

この手法は、部下を萎縮させるだけで逆効果。
その後本当にわからないところを聞いてくれなくなる副作用があります。

2)何でも自分でやってしまう

プレイヤーとして優れていて、
しかし、仕組みづくりが下手なタイプに多く見られます。

自分が裁量を手放さないので、
部下もおっかなびっくりで物事を進めざるを得ず、
「最後は〜さん判断だしな」とごく自然と責任を放棄し始めます。

突き詰めて仕事に向き合う姿勢を醸成しないため、
結局部下はいつまでたっても”成長実感”を得られません。

こうした間違いを犯さないために、
「大事なことは何度も繰り返せ」と本書は語ります。

『渡る世間は鬼ばかり』の脚本家として有名な橋田さんの例が紹介され、
「(ドラマの中で)くどいくらい同じ意味のセリフを台本に書いている」という言葉を知ると、
伝えることの難しさ・大切さを知ることができます。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(4)★★★★★

タイトルこそ平凡なものの、
装丁ではタイトル以上に目立っているコピーが素晴らしいです。
『「自分でやったほうが早い」と思うあなたは上司失格!』
耳痛いっすね〜。
ほんとにタイトル以上にこのコピーは目立っているので、
これだけで★4行っちゃいます。

ナレッジ(4)★★★★

立ち読みのポイントで紹介しきれなかったナレッジとして、
タイプ別部下の指導法も参考になります。
性格や年代を考慮して、どんな志向があって何に留意すべきかが書かれています。
個人的には、自分自身が「根拠のない自信がある部下」に当たるため、
自分と同じタイプをどうのように導けばいいのかに納得です。

スキーム(4)★★★★

なぜ教えるのか、教えることのメリットに始まり、
教え方のポイント、テクニックに至るまで、
非常に整理された流れで読むことができます。

総合(4)★★★★

特に、20代半ばなど、若くして部下を持つことになった人におすすめです。
マネジメント手法がまだ柔軟なうちに、
一般的にはどんな手法が有効なのかを知っておくことは価値があります。
プレイヤーとして優れていても指導法が劣っていると、
下からの評価は最悪なものになります。
そうならないためにも、エースの級の若手なら絶対読んでおいた方がいい一冊です。


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| 人材マネジメント(採用・研修・転職・モチベーション) | 22:00 | comments(0) | - |pookmark
週末バーベキュー! (みなくちなほこ)
人生最高の瞬間ベスト5を挙げてください!
と言われたら、1位2位は決まりで、
あとは迷いどころ‥

ですが、振り返ってみると確実にベスト5入りしてくるのが、
高校1年の時のクラス会(校内のセミナー施設で1泊)です。
担任が家庭科の先生であったことにちなんで、
家庭科室貸切りで焼肉バイキングをやりました。
これ、ほんとに5位当確でいいのか!?(笑)

いや、家庭科室バイキングを初め、
校内中を使った肝だめしとか最高でした。
まだ学生の読者さんがいたらぜひお試しを。

さすがに社会人になって家庭科室バイキングはできないけど、
替わりにレクの風物詩があります。
そう、バーベキュー!

インドアの人は割と苦手な行事ではないでしょうか?
BBQという響きからして、かなりアウトドアな印象を受けます。
また、めんどくさそう、外で食ってうまいのか?などアンチ要素は満載です。

私自身、遊園地が苦手だったりするので、
同じ延長線上で見ていた時期がありました。
(遊園地ってアウトドアか?というツッコミはさておき)

しかし、遊園地の主体はアトラクションになってしまうことがあるのに対して、
BBQはあくまで”人”が主体です。
それは、自分たちが用意するところから始まり、自分たちが片付けることに終わるからで、
「型」はあるけど、「流れ」は決まっていません。

流れをつくるために、役割が発生したり、
それぞれが持ち寄った食材・遊びで、場を発展させることができます。
特定の役割がなくても、
食べることだって「おいしい」と言えばその人は役割を果たしていることでしょう。

基本、イベントごとは役割がない人にとってつまらないものになりがちですが、
「お前何かやれよ」的な、あるいは「おれ何かしなきゃ」的な空気は、
屋外の開放感が消し去ってくれます(これは本当に不思議)。

やることがない人はカメラを持って皆を撮っていてもいい。
ルックスが良ければ周りのムードを盛り上げることもできる。
この自由さはBBQならでは。

でも、やっぱり何かに貢献したいのが人情で、
そんな人のために本書はプチアウトドア転換するのにおすすめです。

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■本書の構成

BBQで使用するもの
Situation1:キャンプ場
Situation2:ベランダ・庭
Situation3:海

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■立ち読みのポイント

⇒74ページ【 BBQ向け”おもたせ” 】

前のエントリーでも書いた通り、おもたせは本当におすすめ。
特にBBQ用の料理ができない人や、
することがなくて不安な人、
遅れて着いてちょっとお詫びしたい人はだまされた思ってやってみてください。
使えます!

理由は、自分の参加意欲を高めることができるのが第一。
小分け包装の菓子を選んだならば、
おもたせを武器に全員と挨拶することができます。
飲み会で言うと、瓶ビールを注いで回るようなもの。アレができます!
(しかも合理的な理由で自分だけが可能)

お土産って、退職か旅行にでも行かないとなかなか配れないですよね。
ここは自分のセンスをアピールできるチャンスです。
そうやって少しづつBBQ料理/あるいは遊びのレパートリーを
増やしていけば楽しみが広がります。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(4)★★★★

「週末」に手軽感が凝縮されていて、すごくうまいタイトル付けです。
他の本も見渡してみましたが、
けっこうアウトドアアウトドアした本気度MAXな本が多いです。(だいたいキャンプとセット)
本書は、「外ごはん」という言葉を使って、
「実は普段食っているものを外で食べるだけだ、ただし外で食うのに適した料理がある」
というメッセージを発信しています。
アンチBBQの人は、(家の)中か外かを明確に区別してしまいますが、
意外に垣根は低いと思っていた方が気がラクです。

ナレッジ(4)★★★★

炭の種類から必要な道具、道具の用途までひと通り解説があります。
ですので、おしゃれなアウトドア本とは違い実用的です。
メインはシーン別レシピ集ですが、
さらっと流してそこから自分なりに”ヒント”を得ることができます。
要は鉄板や網を使うこと、外で食べることとの相性を考えて、
自分が何を食べたいかを見つければいいだけです。

スキーム(5)★★★★★

初心者が気になる道具の種類・用途から、
豊富で簡単なレシピ、喜ばれるための工夫、
持って行って役に立つ備品、BBQ場リストまで、
重たくなりそうな内容を軽く、でも深く扱っているところがグッドです。


総合(4)★★★★

それほど直接的には本のノウハウを使わなかったので、
1500円も出して買うことはなかったと思っていたのですが、
ここまで書いてきたレシピやおもたせに関する考え方の変化を考えると、
何気にけっこう自分に影響を与えている本でした。
おしゃれな装丁でも、ビギナー向けBBQ本としてしっかりとした内容になっています。
何より楽しかったBBQのことを思い出すのと、
これからどんな風に自分が関わっていくかを想像する楽しみで、
夢が膨らむ一冊です。


JUGEMテーマ:ビジネス


| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 00:27 | comments(1) | - |pookmark
恋運上昇 大人の合コンStyle book (潮凪洋介)
皆さんも何らかの場面で司会をしたことがあると思います。

展示会のブース運営、社内会議の進行、会社の宴会等々、
別にイベントでなくても若い人ほど機会は巡ってくる、
てか、まあやらされますよね。(^^:)

正直、「得意です!(好きです)」って人は稀で、
苦手だな〜とか、できればやりたくないな〜という思いが先行します。

たいてい気乗りしない時の上司の答えって「お前、何事も人生経験だよ」で、
要は避けられません(!)

私は参加者500名規模のイベントの司会をしたことがあるのですが、
初めての司会経験は100名規模でした。

私の場合、人数が少ないほど緊張します。”見られている感”が出るので。
だから、初めての時は学ぶことが山ほどありました。

一番学習したのは、”タイミング”の大事さです。
この部分が、1回でも経験したことがある人とそうでない人で断然差がつきます。

たとえば、イベントを始める時の”タイミング”。
司会が先陣を切ってしゃべり始めないといつまで経っても始まりません。

当たり前です。でも、その場に立つとできないんです。
もう少し人数がそろってからとか、まだみんなしゃべているからとか、
前に立つと参加者の動向が気になってしまうのです。

「スターターは自分であるという」意識と、
「俺の一言で会場の雰囲気を変える」という度胸を持たなければなりません。

考えてみたら日常の場面から、
トークのタイミングが重視される機会はたくさんあって、
合コンなんかはその際たるものではないかなと思います。

今回ご紹介する『大人の合コン』は女性向けの合コンハンドブックになっています。
女性向け自己啓発本コーナーが充実の
有隣堂(横浜を中心に展開する大型書店)にてゲットしました。

他にも合コン本は何冊か出ていましたが、
男性向けのものと女性向けのでまるで違うっすね。

男性向けのものってもう想像がつくと思うのですが、
ゲームの盛り上げ方と落とし方のみです(笑)。
この点今回の本は「付き合いの広げ方」という間口を持っており、
男子よりずっと大人だな〜という印象です。

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■本書の構成

Chapter1:合コンの目的=新たな人間関係の構築
Chapter2:セッティング時のポイント(面子・時間・場所)
Chapter3:合コンタイムの過ごし方
Chapter4:男子への突っ込み方の基本
Chapter5:個性的な男子の対応方法
Chapter6:NGマナー
Chapter7:次回以降へのつなげ方
Chapter8:人数/場所/テーマ別、合コンの特徴
Chapter9:年間イベント(月ごと)の男子の誘い方

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■立ち読みのポイント

⇒49ページ【 席に着いたらまずすべきこと 】

合コンの山場って、最初の自己紹介にあったりしません?
失敗するパターンは、
  ・タイミングが図れず中盤まで引きずってしまうケース
  ・のっけにやったもののそこから会話が発展しないケース
書いてて悲しくなってきました(泣)。

自己紹介という不自然な場を、
いかに自然に行うかが勝負の分かれ目です。

本書によると、女性からとにかく話しかけよということ。
(あまりこのパターンにお目にかかりません)
たしかにスムーズに運ぶケースでは、
「みんな何つながり?」「そうかそうか」「じゃあ自己紹介でもしとく?」
という勢いがあり、
おしぼりとかドリンクメニューとか、まあ二の次です。
いや〜、書いてて本当に恥ずかしいです(照)。

エントリー冒頭の司会の話に戻すと、
プロである結婚式の司会の方でもタイミングを外してしまうことがあります。

先日出席した披露宴で、友人によるピアノ演奏の余興が終わり、
「どうぞ皆様、盛大な拍手をお願いします」というシーンがあったのですが、
会場内の空気が完全に”素”にスイッチした後の声かけだったので、
妙に白けてしまったことがありました。

自分の経験でも、
会場内がまだ半分興奮している状態で割って入らないと
結果的に自分だけが乗り遅れてしまうことを覚えています。

プロデューサーの方から指示されたタイミングは、
早すぎるくらい早いものでした。
常々トークはタイミングが命だな〜って思います。

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⇒100&116ページ【 カラオケを盛り上げる方法 】

カラオケで盛り下がる時、次のいずれかのパターンです。
  ・最初の1曲がなかなか入らない
  ・2巡目以降がつながらない

個人プレーのようでいて、実は思い切り団体プレーなのが
カラオケの難しいところです。

本書によれば、
部屋に入ったらとにかく数曲入れよ&リスクエストをしろ
というアドバイスがあります。

歌う人は歌う曲があるからよくても、
歌わない人はどう場に絡んでいくかが重要です。

リクエスト戦法は本当にいい。
歌う人同士であっても、選曲には気を使うもの。
そこで誰かの「お墨付き」を得たなら、
躊躇なく曲を入れられます。

合コンに限らず、カラオケでの付き合い(接待カラオケとか)は、
相手の好きなものを知ろうとすることで
「つまらない」/「退屈な」場から一歩抜け出すことができます。

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それでは5点満点での評価です。

タイトル(2)★★

style bookの文字が筆記体で見づらいため、
正直この部分はどうでもいいのでしょう。
ただの合コンに「大人の」と付けることで、
たしかに学生然としたワッショイな感じから抜け出した感があります。
オビでも、恋人探しは二の次で人脈を広げる場なのだという主張がはっきりしていて、
一本筋が通ったコンセプトになっています。

ナレッジ(2)★★

人脈を広げる(特に同姓の)という視点は正にその通りで、
人生を楽しむための合コンという考え方に共感を覚えます。
このエントリーで取り上げませんでしたが、
合コンセッティング時の誘い方や合コン中の写真の撮り方について、
とてもスムーズに運ぶ方法も記されています。
”すごい恋愛テクニック”はおそらくひとつもないものの、
ちょっとしたコミュニケーションの取り方で
いくつか引っかかるナレッジがあるはずです。

スキーム(1)★

1次会の流れを記した3章〜6章それぞれの位置づけがやや曖昧。
1章で理念、2章でセッティング、7章で2次会、8章で人数別注意点、
9章で月別のイベントと、いいテーマ配分がされているだけに、
3章〜6章の整理されてなさは際立ちます。

総合(2)★★

実際には相手により出たとこ勝負なのが本当のところ。
それでも、自分がどう関わっていくかによって、
同姓間での信頼関係がぐっと変わってきます。
これは女子に限らず、男子にも言えること。
最高の合コンを楽しみましょう!

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| ヒューマンスキル(コミュニケーション・話し方・人脈づくり) | 23:02 | comments(0) | - |pookmark
きほんからわかるモチベーション理論 (NTTラーニングシステムズ/池田光)
評価:
池田 光,NTTラーニングシステムズ(株)
イースト・プレス
¥ 1,400
(2008-06-25)
皆さんは髪を切っている間、どんな本を読んでいますか?
すべてがアシスタントさんのセンスに任されるため、
「これ読むのか〜」ってがっくりきたことありません?(言えばいいんですけど‥)

美容室は基本おしゃれな場所ですから、
雑多な印象を与える情報誌はあまり好んで置きたがりません。
置いていたとしても、ananか東京ウォーカーくらいです。

男子として困るのは、
ナンバーやブルータスといった硬派な雑誌。
そういうイメージで捉えてもらえるのは嬉しいのですが、
かたや文字ギッシリ、かたや特集によりまったく興味がなかったりで
リラックスタイムが苦痛な時間に変わります(^ ^;)

私が行く美容室では、スタッフさんがマンガを持ってきていて読ませてくれます。
最近ではマンガも文化の象徴みたいになってきましたから
意外と美容室の空気ともマッチします。
最初は床屋さんみたい‥と思いましたけど(!)

さてさて、こないだ美容室で読んできたのが「ハチクロ」。
自分でも持ってるのについつい読んでしまう、何度読んでも飽きないマンガです。

あらためてハチクロの何がおもしろいのかを考えてみると、
メインの登場人物はご存知の5人(はぐ・山田・森田・真山・竹本)だけなのに、
どのストーリーでも”盛り上がってる感”が出ています。
少女コミックにありがちな”空虚な感じ”はありません。

たまたまクリスマスにはぐが山田の商店街を手伝う話を見ていて気づきました。
登場人物それぞれに”役割”があり、それが忠実に発動されているのです。
この回ではバイト経験のないはぐがケーキ売りで使いものにならなくて、
でも、デパートに対抗する呼び物として
バルーンアートをつくってみせるというシーンが描かれます。

「苦手なこと」の中に、いかに「得意こと」を持ち込むか。
職場であったり、友人/恋人の集いであったり、
”場”そのものを選ぶことは大事。
でも、どんな場でも、
自分の居場所を心地よくしていく努力はもっともっと大事です。

社会人になると仕事が時間の大半を占めるため、
自分からきっかけをつくっていかないと
あっという間に付き合いが固定化されていきます。
一方で付き合いとして出なければいけない式や会も増えます。
そんな時どうするか?

私が最近実践しているのは、”おもたせ”大作戦。
「おもたせ」とは、平たく言うと、
客が持ってきたお土産をそのまま開けて食べようや的な意味(諸説あり)。

ただのお土産ではなく、
開けてもらってそこで何かが展開する仕掛けなら、
”自分の居場所”をそこにつくれます。

たとえば、以前なら手ぶらでBBQに参加して、「うわ、退屈」ということもありました。
でも、”おもたせ”によって、「主体的に関わる」=楽しめることができます。
こういう努力をしなければ、つまならなくても不思議ではありません。

ハチクロを読みながら、
楽しいことを、自分が得意な方法で、定期的に(社会人はここが重要)つくる
必要があるなあって思いました。(半分ギャグマンガなのに‥)

さて、実は今の話の流れの中に、
重要なモチベーション理論が出てきたのですが、お気づきでしょうか?
理論というと堅く聞こえますが、
ハチクロも立派なモチベーションのテキストになり得ます。

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■本書の構成

part1:モチベーションの仕組みを理解する意義
part2:モチベーションの代表理論×11
part3:理論を使いこなすための実践例

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■立ち読みのポイント

⇒68&96ページ【 モチベーションを刺激する3要素(特に有能感) 】

子どもは褒めて伸ばせとよく言いますが、
その真実は、自分は有能な人物でありたいという欲求に基づきます。

11の理論を扱う本書の中でも、
心理学者エドワード・L・デシが提唱する
認知的評価理論は最も使い勝手が高いのではないでしょうか。

人が内発的に動機付けられるとき、次の3点が存在するそうです。
  1)自律性(選び取ることができる)
  2)有能感(有能であると感じられる)
  3)関係性(仲間とつながっている)

逆に、これないときついっすよね(笑)。
でも、会社にせよ他の付き合いにせよ、
けっこうマネジメントや主催者が私たちのモチベーションに無関心で
がっかりさせられることがあります。

言い換えると、人を”参加”させるには、
上の3つの要素が常に必要ということになります。

68ページ〜では理論の解説が、
96ページ〜からは理論の実践例が示されています。

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⇒88ページ【 フロー理論 】

不謹慎な話、Mな人ほど営業に向くと思うのです。
M=自分にS(私はどっちだろう)。

フロー理論の定義は、
「人は何かに没頭しているとき、最大限の能力を発揮し、パフォーマンスが最大化する」ことで、
心理学者ミハイ・チクセントミハイにより提唱されています。

それ、普通じゃね?、もしくは、「??」と思った方、
要はスーパーマリオがスター取って無敵状態の時です。

皆さんもありますよね。何でも来い!絶対乗り越えてやる!ってとき。
仕事でも、アウトドアでも、大食いでも、合コンでも。

私が重要だと思うのは、没頭する対象が、
”その人にとって”意味のあることに限るということです。

マリオは何でもこなしますが、
私たちは本当に力を発揮できる分野となると限られてきます。

その得意なことで挑戦して、失敗したり負けたらヘコむし、
乗り越えたらすごく自信につながります。

苦手分野は(冒頭で解説した通り)克服する努力をするべきですが、
「パフォーマンスを最大化させる」のには向きません。

得意なことで頭も体もフル回転してるからこそ、
通常の何倍もの成長ができると思うのです。

本書で、『「フロー」状態は、
挑戦と能力がその人の平均的水準を超えるとき経験できる』とあります。

マネジメントとしては、
部下やチームのメンバーの「関心分野(得意分野)」と「能力・リソースの限界」を把握して、
最高の沸点を用意してあげたいですよね。

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それでは5点満点での評価です。

タイトル(5)★★★★★

見た目、子ども向けの本かのような装丁です。
そこが正に、編集者の目のつけどろの確かさとして表れています。
想定されるターゲット読者は、
「モチベーション理論を勉強したいけどあまり小難しい本は読みたくない」
ライトな(私みたいな)人。
タイトルの冒頭を、「きほんからわかる」とあえてすべてひらがき書きにすることで、
やたら難解な”入門書”ではなく、本当に基本から分かるのだということを示してくれます。
「モチベーション理論」は堅い言葉ですが、
「難解なものを理解したい」というターゲット読者のもうひとつの欲求をそそります。
オレンジに白&黒字という目立つ配色で、
かつフォントの太さにも工夫があり、
何も狙ってないようでいて、すべて緻密にできているあたりが本当にすごいです。
タイトルで★5をつけることはまずめったにないのですが、
コングラチュレイション!です。

ナレッジ(5)★★★★★

私たちにとってモチベーション理論とは、
知ることが目的ではなく、使うことが目的です。
第3章ではやる気をなくしている社員のいくつかのパターンが挙げられ、
上司や部下、時には自分のこととして当てはめてみると、使えるナレッジが満載です。

スキーム(5)★★★★★

学ぶのはあくまで理論なので、
ややもすると”暗記の教科書”を思い起こします。
しかし本書では、用語解説の割合を1ページほどに収め、
後は図解と単純化した事例をいくつか提示するという手法を取っています。
これにより、「用語の暗記」ではなく、
実際の場面でどのように使うかがイメージでき、非常に腹に落ちます。
また、第3章を事例集としてここでも復習ができるのですが、
すべてではなくコアな理論だけを取り上げているため、
混乱をきたさず安心して読むことができます。

総合(5)★★★★★

出ました!オール★5♪
ターゲットとしている読者に何を伝えるべきか、
逆に言えば何をどこまで伝えないべきかがはっきりしており、
そのまま読みやすさとして表れています。
上級者には無論もの足りない内容ですが、
ビギナーにはここまで内容をそぎ落として、
例示をふんだんに使うべきなんだと気づかせてくれます。
コーチングの続編があるようなので、期待です!!


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| 人材マネジメント(採用・研修・転職・モチベーション) | 15:16 | comments(0) | - |pookmark
なぜゴルフは練習しても上手くならないのか (児玉光雄)
大好きな彼(もしくは彼女)から、「ゴルフ行こう!」と誘われたとします。
仮にあなたが超初心者だとして、
A:行く
B:行かない
どちらですか?

もうひとつ質問です。
あまり好きではない取引先から、「ゴルフ来て!」と誘われたとします。
A:行く
B:行かない
この場合はどうでしょう?

誘われた人や仕事へのモチベーションに左右されますが、
おおかたの現代っ子なら、
(好きな人)「行く」⇒(取引先)「行かない」と
回答するのではないでしょうか。

前者は、「やったことないけど何とか当たるかも」という”期待”が満ちていて、
後者は、「絶対に当たるわけがない。やめとこう」という”不安”が見え隠れします。

ゴルフはボーリングと違って、気軽に「いいよ。行こう」とはならない競技です。
自分が”上手い”か”下手”かは、参加率に多く関わってきます。

では、もし初めから自分がゴルフが”上手”かったらどうでしょう?
実際にはそんなわけないからって?‥そう思ったら正に本書はあなたにぴったりの内容です。

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■本書の構成

序章:スイングに対する考え方
第1章:ミスショットに対する心構え
第2章:スイング時に行うべきこと
第3章:上達する目標の立て方
第4章:プレッシャーとの向き合い方
第5章:平常心を保つプレー方法
第6章:ショートゲームでの鍛え方
第7章:パッティングとの向き合い方
第8章:小田プロインタビュー

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■立ち読みのポイント

⇒19ページ【 ミスショットの原因 】

いきなり、冒頭で、「自分のスイングは完璧であると考えよ」という主張から
序章が始まります。いやいや、完璧と言われても‥ねえ?と思っていると、
「ミスショットの原因はスイングの再現性の問題」という視点が提示されます。

私自身は娯楽の趣味として、ダーツに親しんでいます。
たしかにダーツの投げ方は人それぞれで、
「何でそれで(的に)入るの!?」って人がたくさんいます。びっくり
それくらい皆フォームが個性的(私も?)。

教科書通りのフォームにいかに近づけたかではなく、
要は”入るフォーム”の再現性の問題。本書の主張に納得がいきます。

そう言われると、なんだか自信が湧きませんか♪
本書を読んでいてわくわくするのは、正にこの主張があるからです。

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⇒132ページ【 気持ちの切り替え方 】

話を再びダーツに戻して、
ゲームをしていると、「あちゃー‥」なショットがたくさん出ます。
投げていて、割と自分で自覚してわかるものです。
そういう時って、首をかしげてみたり、スイングの素振りをしてみたり、
ショット後の動作がけっこう落ち着きません。

本書によると、これらの動作はやっちゃいけない!とな。
すぐ次のショットに影響が出るからです。
イメージと実際の誤差を見つけて、修正する。ただそのことのみに集中する。
すると‥たしかに私のダーツの腕前も”ちょっとだけ”上がりました。
初心者は思ったところに狙いが定まらないため、
上下ブレの時は何に気をつけて、左右ブレの時は何に気をつけて、
というのを繰り返し思い返すことによって、”いいイメージ”が固まってくるのです。

これって日常生活においてもそうだなって思います。
仕事でミスして「あちゃー‥」なるけど、
ミスした瞬間からもうそのこと自体はどうしようもありません。

どうしたらリカバリーできるかを即座に献策し、
対処が終わったらミスの原因を振り返る。
上司が、からかってきたり、ネチネチ言ってきたりすると
「最悪!」ですけど、そこは勉強したってことで次に行きましょう!

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⇒100ページ【 目標達成率の決め方 】

目標の決め方って言うまでもなくけっこうムズいです。
明らかに実現不可能な目標ではムードは落ちるのに、
たいていの企業が全体の数字を分割して決めるため、
ほぼ融通が利きません。

でも、「これ行ったらおれ超かっこいいかも」という
「前人未到」感のある目標はやる気にさせてくれます。モグモグ
実際に自分の自信になるし、それでこそ働き甲斐があります。

本書では、ゴルフでの目標設定について、
輪投げを使った実験であるマクルランド理論という参考が出てきます。

大学生をグループ分けして、
初めに(輪投げの)的までの距離を自由に選ばせます。
実際のゲーム中に、マクルランド博士がゲームへの取り組み方を見てみると、
達成確立60%の距離を選んだチームが最もよいパフォーマンスを上げたそうです。

ビジネスでいうと達成確立60%はけっこうシビアかもしれませんが、
できなくない感がやる気にさせてくれます。
いまひとつ数値目標を決めあぐねているマネージャーの方は
ぜひ参考にしてみてください!!

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それでは5点満点での評価です。

タイトル(4)★★★★

ゴルフの”上達本”、発行点数がすごいっす。
書店で眺めていると、自分にとってベストな入門書を選ぶのに
2時間くらいかかりそうです。
本書はテクニック面ではなくメンタル面の上達法を書いていて、
この分野だけでも数多く出版されています。
その中にあって、
イラスト・チェックシート・重要文黒字といった
レイアウトや装丁の美しさ、見易さが群を抜いています。
メンタル本にしては本が厚いということも
目立つ理由のひとつです。
タイトルはシンプルな疑問系ですが、
初心者には「スコアいくつ切る方法」よりも素直に響きます。

ナレッジ(4)★★★★

究極的には、「あなたのフォームは既に完成されている。
あとはいかにして再現性を高めるか」の1点の主張に絞られています。
これを、
・イメージ領域と実行領域の役割の違い
・プリショットルーティンの組み立て方
・ピンチの時に平常心を保つ方法
というように場面ごとにどのように発現させるかが紹介されます。

スキーム(3)★★★

4章以降はさすがくどいな(^ ^;)という印象を持ちました。
ひたすらひとつの理論を展開していく構成なので。
割り切って「半分読めば合格」くらいの気持ちで臨むと
”本の厚さ”によるプレッシャーを感じなくて済みます。

総合(4)★★★★

メンタルケアはゴルフだけに限りません。
個人的には「立ち読みのポイント」で紹介した輪投げの理論のように、
モチベーションの保ち方としてビジネス(や他のスポーツ)に
応用できる要素がたくさんあるため、大満足です。
‥満足しちゃってゴルフ始めないっていう(笑)


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| 人材マネジメント(採用・研修・転職・モチベーション) | 20:31 | comments(0) | - |pookmark
やる気ハックス (佐々木正悟)
評価:
佐々木 正悟
あさ出版
¥ 1,365
(2008-06-11)
想像してください。
木曜日の14時すぎにランチから会社へ戻ってきて、
週明けの会議の資料を作成するため、パソコンへと向かい合います。

‥考えただけでも眠くなるシチュエーションですね。
遅めのランチ、無意味な会議のための資料作成、パソコンでの作業。
睡魔に勝てませんわな。打ち勝つ要素が何ひとつ見当たらない!
こんなとき皆さんはどうしてるでしょうか‥?
コーヒー? タバコ? トイレ? ケータイ?

今のシーンをもう少し深く考えると、
眠くなるのに2つの要因が隠れています。

1)仕事のデッドが直近ではない
2)報告や確認等での”人”が絡んでいない

そうはいってもデッドも人も関係がない仕事をしている俺はどうすれば‥
という幸せな方は、本書のハックを実践してみるのも手です!

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■本書の構成
第1章:朝のやる気を引き出すハック
第2章:人を使ってやる気を引き出すハック
第3章:自分の企画でやる気を引き出すハック
第4章:飲料やPCツールでやる気を引き出すハック
第5章:時間をコントロールしてやる気を引き出すハック
第6章:気持ちを緩和してやる気を引き出すハック
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■立ち読みのポイント

⇒84ページ【月曜の夜にイベントを設ける】

金曜の夜のウキウキ感と、日曜の夜のユウウツ感の落差はけっこうあります。
サザエさん症候群という言葉もありますが、
今はサラリーマンNEO症候群(NHK日曜23時)の方がしっくりきますね。

この差はいったい何か?
答えは「期待感」の差です。

金曜なら、土日に(たとえ)何か用事が入っていなくても、
「何かおもしろいことがあるのでは?」と期待を持つことができます。
今からだって友だちを誘うこともできる。
ところが日曜にはそれができない。来週の予定になってしまう。

ここまで普通の人の思考パターンです。

本書では、月曜の夜にイベント(レストランへデートに行く・ケーキを買って帰る)を設け、
脳にメリットを感じさせることで、
仕事にうまく取り組めるようになるというハックが紹介されています。

そう、本来楽しいことはいつ設定してもいいはずなんです。
平日の仕事がきつい人は、なおさら平日を楽しまないとやってられないですよね。

私自身はこれを応用して、火曜にイベントを設定することを心がけています。
理由として、月曜は誰でもけっこう忙しいし、それとなく時間は過ぎていくのに対して、
火曜は先を”考えて”しまうととても憂鬱になるからです。

この方法は割と効果的で、火曜だめだったら水曜・木曜‥とずらしていくことで、
モチベーションを一定に保つことができます。
木曜までくれば、あとは週末に預けることもできます。

もともと無い用事をつくっているだけなので、
実現されないことでフラストレーションがたまることもありません。

ただし、「(親しい)人と会う」用事はちょっと微妙です。
万が一仕事が押すとそっちが気になっちゃいますし、
できれば自分ひとりでどこかへ行く用事の方がよさそうです。

──────────────────────────────────────
それでは5点満点での評価です。

タイトル(3)★★★
タイトルは直球ですね。
表紙のフォントや本文のイラストが柔らかさを出していて、手にとってみる気になります。
これがタイトル:「モチベーションハックス」&硬めの装丁にしていたら、
ライトターゲット層はほぼ手に取らなかったことでしょう。

ナレッジ(3)★★★
ハック=ナレッジ本なので、具体的な手立てが満載です。
でも人によって、「既にわかっている」、「使えない」ナレッジも多々あるはずで、
私自身も立ち読みの時と比べて、「思ったより(自分が使える)内容が薄かった」印象です。

スキーム(2)★★
テンションが上がりにくい朝の対策から始まる流れは秀逸です。
さらに、朝・人・モノ・時間というように、
章の冒頭でテーマに対する考え方を示しているところも気を配られています。
しかし、全体を通しての理論・理念は薄く、
”ノウハウ本だったな”という印象が先行してしまいます。

総合(2)★★
頑張るために仕掛けが必要だなんて、せちからい話ですよね〜。
本書前半でも紹介されている「満員電車に乗る」なんて
事実そのものは変えられないですし。
肝心なのは、”自分から”避けられないものに向き合う態度です。
イベントを考えている時の幸福感や、多様な選択肢を持っているという安心感が、
たとえ嫌なことがあっても前を向かせてくれます。
そのためにも、”自分から”動いていることが重要です。


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| 人材マネジメント(採用・研修・転職・モチベーション) | 23:50 | comments(0) | - |pookmark